数奇にして模型 NUMERICAL MODELS S&Mシリーズ


喜多先生が鉄道模型が好きというのは意外。
イベント会場での儀同さんとの会話は面白かった。妹いること友人にすら話してなかったの犀川先生らしいな;
大御坊さん独特なキャラだな。萌絵にこんな従兄がいたとは。
萌絵が珍しく丸め込まれてて新鮮だった。

死体の首を切るのは身元特定を遅らせるためなのがメジャーだけど、今回は知人が多い場所に遺体が置かれていたので頭を持ち去った理由が不明だった。
綺麗な人だったのと模型イベント中の事件だったので顔の造形が好みだったから的な理由を想像。
上倉さんの方は犯人らしき人物が被害者の弁当を食べていったのが謎すぎ。

筒見紀世都が怪しいとは思ってたけど、相変わらずその怪しい人物に萌絵は着いてっちゃうし、案の定かなり変な人物だしで心配してしまった。
でも、この人はこの人なりに妹を弔おうとしてるんだ。妹の死を悲しんでるんだなと思うと泣けてきた。

首、弁当、筒見紀世都の奇行。
どれも異常に思えるけど、そこが盲点なのかもと人は物事を単純化して考えようとする的な話をしてるとこで思った。
何事も分類して境界線を設けることによって分からないという恐怖を取り除く助けにできるけど、それによって見えなくなってしまう消えてしまうものがあるのではと。
結論から言うとそうだった。

金子さんが萌絵に対してはなんか態度違った理由があの事故とは…誰と何処で繋がりがあるか分からないもんだなぁ。
事件の方は物語終盤が近づいてきても犯人はまったく分からない上に新たな被害者まで出た。

ポールに頭をぶつけた犀川先生にびっくりした。笑いそうになったけど怪我大したことなくて良かったと思い直した。なのにあの曾我先生との会話には吹き出してしまった。犀川先生、やっぱりずれてるわ。だからこその天才なのかもだけど。
でも、萌絵の行動理由考えてる辺りは普通で、それだけ彼女は特別なんだなと思った。

今回の事件の犯人はどう見ても被害者で同情すらしてた。まさかこの人が人殺した後に弁当食べたり、首切ったりしたと思わないという。
異常なところもあるけれど、その一部を除けば普通の人だった。殺人の動機は早い段階で皆が想像してたのでだいたいあってたのに皆あの人が犯人というとこまでいかなかったもんな。
そのおかげもあってまた萌絵が危険な目に会い、犀川先生と金子さんによる救出劇が読めたわけだけど。

クリップを人質に取る話が好き。まさかあのクリップが萌絵の窮地を救うとは思わなかった。
アシカとオットセイの違いはいくらかの答えも笑った。やっぱり犀川先生面白いな。

ラストの人形、まさかそういうこと?

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