言葉使い師


スフィンクス・マシン
主人公が好みじゃないなぁと思って読み進めてたらスフィンクス・マシンの設定が面白かった。
こういう問答も好き。
落ちにはポカーンとなってしまった。地球にあるあらゆるもの脳から分裂してできているか…
解釈としては間違ってるかもだけど、全ては繋がっていると思えばもう少しあらゆる物に対して心乱されず生きれるのかもしれないと思った。

愛娘
凄い。こんな話を考えられるなんて。
これは宇宙で妊娠した女性がどうなるのか心配しつつも興味津々で読んでしまった。
急激な老化の末の死、母体を乗っ取っての子供の誕生。
亡くなった母親は実験の続行を希望してたから娘が自分の体奪っても本望かもだけど、父親の方は生き残ってるのでなんか納得いかないな。
と思ったけど、なるほど、そういう命のサイクルを確立すればはるか遠くの宇宙へも旅立てると考えれば面白いかも。

美食
結婚や女性の生き方等についての考え方がなかなか古くて読んでて辛め。でも、書かれたのが昔だし、そんな世で苦悩してる女性が書かれてるので前時代的でもないのかな。
とか思ってたらそういう話ですらなかった。落ちがホラーでうわぁってなるやつだった。
でも、ホラーとして見ると好みの話ではある。

イルカの森
どことも分からない謎の森に迷い込む話。
ロボットを通じてイルカと話せるのいいな。未来らしき世界で出会った最初の知性体が友好的なイルカで良かった。
じゃなきゃ滅びた旧人類なんて実験体じゃない?
森で暮らすヒトの生活がパロのいうようにある意味理想郷なのは分かる。悩まず昨日のことすら忘れてただ今を生きているだけ。
でも、こんなとこにいたら狂ってしまいそうだな。病気にならなくてもボイドみたいになると思う。
変なもんでこのヒトが人間の姿をしていなければ、普通に一緒に暮らせたかもしれないけど。
なので、ソーンことはともかく森を出なくては行けなくなってよかったと思う。

言葉使い師
言葉には力があって危険だから禁じられた世界かぁ。現実でも言葉は生きてるし危険だもんな。
感応スプールはこの世界でもあったら体験してみたいけど、そもそもテレパシーがあるから成立する作品なんだろうな。
感応スプールの限界についてはなるほど…そっか、感情もそのまましか伝わらないのは残念だな。様々な解釈など存在しないから、誤解もないんだろうけど物語は見たり読んだりした人それぞれの受け取り方があるのも面白いとこだろうし。

甘やかな月の錆
死なないけれど変化のない世界というのも嫌だな。家族の組み合わせを変えることが変化なんだろうけど、ぞっとする。

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