レモンタルト

長野 まゆみ
講談社
発売日:2009-10-27

若くして姉が逝き、遺された義兄と私は一軒家でふたり暮らしをしている。
会社で密かな仕事をしながら遭遇する不可思議な事件たち。
ミステリアスでスウィートな義兄と弟の物語。
帯の文章の雰囲気が好みだったので読んでみました。
いつもは成人主人公のBL系は好まないのですが、これは好き!
相手が亡くなった姉の夫、つまり義兄という微妙な立場なのもいいです。
この距離感が萌える。
義兄の硬そうな性質と下世話な話が好きというアンバランスさが人間臭くていいなぁと思いました。
姉との思い出が“いかにもいい話”ではなく自然で何気ない日常っぽいのが多く、それがリアルで切ない。
義兄の母が意外と理解がある人で驚きました。
主人公・士(つかさ)の仕事も特殊だけどいかにもありそうで面白い。
夜船さんが結構好きかも…

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