虎の瞳がきらめく夜
特殊な力を持つ女性デラは、休暇に訪れた北京の骨董市で一人の老女から奇妙なからくり箱を買う。
宿泊しているホテルに戻り箱を開けると、見知らぬ男性が目の前に現れた？！
戸惑うデラに、男はハリと名乗り、箱に囚われた奴隷で、デラに召喚されたのだという。
ハリと出会った日から、デラは謎の襲撃者に命を狙われ始めた。
二千年の時を囚われたまま生き続けなければいけなかった彼は最初はデラを信じることができなかったが、自分を人間として扱ってくれるデラに次第に惹かれていく。
ヒーローが虎のシェイプシフターモノということで興味を持ちました。
六百年間、目覚めさせる主がいなかったために、現代に戸惑うハリは少し可愛かったかも。
訳ありで、人を信用できないヒーロー設定は好きなので、そこも萌えました。
デラとハリ、両者をそれぞれの理由から狙う者たちが現れたために展開はサスペンス要素もはらんでいます。
デラを守るために集う探偵社ダーク＆スティールの仲間たちも、それぞれ魅力ある性格をしていて今後のシリーズもちょっと気になりました。
恋愛だけでなく、仲間の描かれ方が好きでした。