9ミリの挽歌

ロブ ライアン
文藝春秋
発売日:2001-10

タクシー運転手エドが乗せた客は、かつて自分と仲間を裏切った男だった。
今や犯罪組織の幹部になっていた男にエドたちは復讐をはじめる。
なけなしの栄光を目指して死地へ赴く男たちの友情を描いたクライム・ノベル。
アウトローたちの友情と復讐という点に興味を持って手に取った。
台詞の言い回しや街の酒場の雰囲気がいい。
文章も訳も好みでした。(ただし、読み易くはなかった;)
あまり効果はなかった(というか色々誘惑に負けてた)ようですが、ダイエットするという展開に吹いた。
でも、まとも動けるようにならないと復讐は難しいか。
あっちこっちに散らばっていた昔馴染が集まっていくのはちょっとわくわく。
しかし、この仲間頼りないというかなんというか…いかにもな男たちがアクションを繰り広げるのとはまた違った面白さがあるけど、不安だ。
ビリーとハニーもそれぞれ動き始めて、計画は思わぬ方向へ転がりそうな予感。
グッドリッチの正体は気付かなかったなぁ;
他にも色々思い込みが多かった気がする。
アリー・オーについては似たような遊びをしたことがある。
子供時代を懐かしみながら、時に歪んでいく思い出というものについて考えてしまった。
ラストの方はやっぱり悲劇的で、でも一番意外な人物との友情みたいなものを感じさせる終わり方だったのがよかった。
その分、裏切りもあったけど。
視点切り替えと登場人物が結構いたので少し分かり辛い所もあったけど、全体の雰囲気は好みでした。

ら行

Posted by tukitohondana

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