ロイヤル・オブ・ラブ 雇われたプリンセス

ルーシー ゴードン,マリオン レノックス
ハーレクイン
発売日:2011-04-15

カスタリア公国で石工として働くペニーローズは、ある日王妃に呼び出され、皇太子と一年間だけ結婚するよう依頼されるが…
時間がなくて条件がそろっていたとはいえ、何とも…ペニーローズが選ばれたのって運の要素が強いよな。
石垣造りチームのボス・バートの人格がまず心地良かったです。
人情味がありつつさっぱりした感じがいい。
お相手アラステアの婚約者ベルは、これまた分かりやすい悪女ですねぇ…ここまで分かりやすいとすがすがしい。
契約結婚モノが好きなので、この作品の展開は美味しい。
この物語の舞台になっているような場所行ってみたいな。
自分のやりたい事があって一生懸命で素直なペニーローズはとても好感が持てる。
アラステアと食事に行っても石垣のことを考えてしまうペニーローズに吹いたけど、こういう人は好きだ。
婚約中も石垣造りはやめないというところも。
アラステアやマルゲリットがペニーローズの生活感覚に驚くシーンが多くて面白い。
ペニーローズの器用さやユーモアのセンスもそれをより楽しくしてくれる。
お互いを気にし始めても、己の立場と相手の事を思うと行動には移せない二人。
パリでの出来事を通して近付きつつも悩む姿が切なくてときめきました。
失ってしまう事を恐れて人を愛さないという事については、ペニーローズの台詞で色々考えさせられた。
物を造る事もそうだし恋愛以外の人間関係でも似たようなことがいえるかもしれない。
たとえ失ってしまうものだとしても、それがあるだけで幸せならば価値あるものだし最初から無い方がいいなんてことはないよね。
最後の方は二人が悩んでいた割りに急展開だなと思ったけど、やっと二人が互いへの愛を認めたのには感動。
そしてカメラマン…あの人がラストまで出てくるとは。
でも彼の言葉は真実と本心からのものだと感じたのもあって余計に感動しました。
あっさりしていたけれど、ハッピーエンドはやっぱりいいな。

ら行

Posted by tukitohondana

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