鏡のなかの迷宮


架空のヴェネチアを舞台に繰り広げられるファンタジー三部作。
エジプト軍に包囲されて30年以上。辛うじてヴェネチアは水の女王によって守られてた。
鏡職人の弟子になった二人の少女。
元泥棒。毒によって追い出されてしまった水の女王。
彼らにヴェネチアの命運がかかっている。
主人公のメルレは無事援軍を得ることができるのか?!
ダークファンタジーということで、読んでみた作品。

二巻では、光の王の正体が明らかになったり、他にもいくつかの謎が解かれますが、その一方で多くの謎の嵐。
どうやって三巻で完結するのかと思いましたが、それまでに皆の行動や謎が解き明かされることで一気に片付いた感じですね。

短くてあっさりしているようで、独特な雰囲気と多くの謎や冒険を詰め込んだ物語でした。
最後が切ない展開となっていますが、ダークファンタジーだと思えばハッピーエンドな方かなという気も…
不思議な世界が少しずつ主人公のメルレにとって身近な存在になっていく過程、石の獅子や人魚、スフィンクス、水の女王の設定などが好きでした。

ま行

Posted by tukitohondana

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