英国マザーグース物語―哀しみのロイヤル・ウエディング

2023年6月2日

英国マザーグース物語―哀しみのロイヤル・ウエディング (コバルト文庫)
久賀 理世
集英社 (2012-09-29)
売り上げランキング: 681,233

19世紀のロンドンで身分と性別を隠して新聞記者見習いをしているセシル。
彼女は殺人床屋という都市伝説について取材を進める内に、床屋は実在するのではと疑い始める。
そんな中、アッシュフォード家は、王太子妃アレクサンドラからお茶会に招かれることになり…

ミセスバートンの子供についてはジュリアンと同じ推理。
ダニエルとジュリアンの会話は今回も楽しい。
母親が亡くなった時のエピソードはセシルの様子に胸が傷んだ。
兄弟を演じることになったジュリアンとセシルに対するダニエルの反応は予想通りでした。

いきなり王太子妃からの招待の話になった。
これがどう前の話と繋がってくるのか読んでいるととっても気になる。
アレクサンドラ様が予想外に親しみやすい方で驚き。
辛いことも乗り越えてきたゆえの優しさが感じられる。

アメリアの凄いところはプライドが高くて社交界のルールを分かっていて、そこで上手く立ち回っていて、なお別の価値観を認めたり見つけたりできることだと思う。
自分のことは客観的に見れていないところもあるかもだけど(兄のこととか)まだ十代だしのびしろもあるのがいいよね。
ソフィのひょっとしていい人だったの発言には笑ってしまった。
私もちょっとアメリアのこと見直したけど。
前回の話の印象は良かったとはいえ、脅迫があったからな。

クリストファーのイラストが美しい。
意味深な笑みまで浮かべてるし、何か訳ありなのか。気になるな。

マダム・コルベールの件がきな臭い。
今回は今まで以上にサスペンスしてるな。
ルイーゼの秘めた思いがなるほどで…本当色々とサスペンスっぽかったな。

膝枕イベントでジュリアンとセシルの距離が縮まってきているのを感じれてよかった。
ジェフリーが高速飛行船にこだわる理由にもちょっと感動してしまったし。

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