恋のドレスと花ひらく淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

恋のドレスと花ひらく淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫)
青木 祐子
集英社 (2011-09-30)
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母リンダがジャレッドに撃たれたことでショックを受けるクリス。
一方シャーロックは父アルフレイドや親族にクリスとの結婚を認めてもらうとするが認めてもらえないでいた。
廃嫡されるかもしれない状況に立たされたシャーロックが下した決断とは?

パメラ視点が本編では珍しく多めな印象。
イアンがアフリカ行きの話をした時のことを考えると胃が痛い。
ここの所、立て続けに色々起きてたもんな。
パメラが悩むのも仕方ない気がする。

宝石店でも階級の違いをつきつけられる二人。
身分によって入り口が違うのか…
お店側に悪意があるわけでもないのが余計に凹むなぁ。
怒りを向ける先がないというか…

毎日ローストビーフを食べる件についてのシャーリーとクリスの会話が微笑ましい。
どんだけローストビーフ好きなんだシャーリー。
クリスは嫌なんだろうなぁ。

シャーロックもパメラもクリフを気づかってリンダをどう思っているか口にしないようにしてるけど、クリスはわかっているというのがなんとも。

リコは相変わらず恐いな。
自分がやらかした出来事は全部飛んで、自分は被害者だということになってる。
彼女の危険性に気付いている人が複数いるのが救いだな。

パメラが言ったようにクリスとリンダはもっと早く喧嘩すればよかったっていうのには同意。
昔の二人では無理だったろうなと思うけど。
リンダの気持ちも分からなくはない。
責任を持たず誰かに従うのは楽だもの。
最後、母に戻ったリンダにはほろっときた。

ジャレッドがなぜリンダの修道院行きを邪魔したのかという理由も嫌いじゃない。
アイリスにそそのかされて復讐の道を歩むジャレッドは想像すると萌えるけど、そうしないジャレッドが好きだなぁ。

アントニーははっきり自分の考えを言うようになったね。
かっこいい。
私は言えない方なので、こういうタイプには憧れる。
彼の場合、努力してきたのも知ってるしね。

薔薇色にも変化の時がきて、シャーロックも新しいことを始めようとしてる。
これまた面白くなってきそうだな。
シャーリーが半年もイギリスからいなくなると分かった時は凹んだけど。

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