ときめきメモリアルGirl’s Side

葉月珪編
「文化祭実行委員」の現状に嫌気がさした二年生の一ノ瀬ナオは、会の実験を握るべく「悪の女帝」となることを宣言した。同じクラスの学際委員の葉月珪は「闇の王子」に仕立て上げ、ナオの奮闘は始まった。
 
「悪の女帝」宣言と聞くとぶっ飛んだ設定だと思われそうですが、実際はちょっと抜けてるけれど一生懸命な普通の女の子の物語です。ナオは幼い頃の約束のために恋愛よりも文化祭実行委員の活動に励んでいますが、その理由がなかなか…
このヒロイン、基本的に良い子で抜けているという辺りを見れば、意外と公式ヒロインのイメージとぶれていない気もします。
普通の女の子と特別な男の子葉月珪の恋愛物語はじれったいけれどそこがまたよく、恋愛意外の面も含めて展開が強引でなく自然で面白かったです。

氷室零一編
授業と関係のない質問を投げかけてくる二宮未緒。
彼女に対して心ない事を言う教師たちに氷室は彼女を学年トップにしてみせると言い放つ。
その日から氷室と未央の放課後の特別授業は始まった。
未緒に我慢強く真剣に向き合う氷室の指導によって彼女の学力は徐々に上昇していくが…
 
毎度この話は読むとところどころ泣いてしまいます。
氷室先生の教師としての真剣さと誠実さが良く出ていて、そこも好きな部分です。
教師としての自覚が強いからこその葛藤ももちろん、氷室先生が未緒と出会うことで変化していく過程はゲーム中でもそうでしたがちょっと可愛くてそこがいい。
出番は少ないですが葉月君のポジションも最後まで美味しかったです。
瑞希の可愛さが良く出ている一冊でもあり、彼女が好きな方にもおすすめ。
瑞希の本心を理解し、彼女に本心から「ありがとう」や「ごめんなさい」が言える未緒を三原君がエンジェルと呼ぶのは納得。
二人のそれぞれの思いにも毎度なんかじーんと来てしまいます。
1では存在感が薄めでしたが、さりげなく三原君のキャラや台詞が深くて良いなぁと思います。

あ行

Posted by tukitohondana

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