ダィテス領攻防記

2015年11月20日

ダィテス領攻防記 (レジーナブックス)

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牧原 のどか
アルファポリス
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前世では腐女子を謳歌し、現世では辺境の公爵令嬢として生きているミリアーナ。
不便ない世界の生活を改善すべく、製鉄、通信、製紙、印刷技術とかつての世界での技術を用いて異世界を改革していっていた。
そんな彼女の婿としてやってきたのは黒の魔将軍マティサ。
異世界においてチートな夫婦が繰り広げる転生ファンタジー開幕。
主人公のテンションに吹き出しました。これは好き嫌いがすごく分かれそうな感じだなぁ。
軽いノリのを読みたかったので丁度いい。
乗り物酔いの辛さはわかるが、酔ってしまったマティサとコシスがなんか可愛い。
びっくりすぐぐらいの記憶力は加護の一種なのか、それとも天才か。
作中でも話題にはあがったので気になるところ。
この答えはあっさり作中で婿が推測してましたが…
曲者ほいほいには声出して笑ってしまいました。
BLネタも適度にシリアスを壊していていいわ。
旦那様のお相手に意外性はなかったけど、揉めることもなく納得の人物だったので不満はないです。
私のBLカプの好みからは外れるけど、主人公が第三者の女だと普通に受け入れられるので。
愛情にも色々あるものなのでミリアーナも彼も好きというマティサの考えはありだと思う。
あと、ミリアーナも言ってたけど、相手が男だと嫉妬心がわかない。
もうちょっと夫婦仲が深まる過程が読みたかったかな。
別れの時にいきなり主人公がキレたのに少し違和感を覚えたので。
ミリアーナがキレそうでもマティサがキレそうでも被害を被るコシスが不憫。
もっとしっかりしてるイメージだったのに可愛く見えてきた。
無敗王トゥールは再登場するのが楽しみだな。
ミリアーナの知識が人と時代を動かしていく。
影の指し手の正体にいつ皆が気づきどう動くのか続きが楽しみ。