ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>

シャンナ・スウェンドソン
東京創元社
発売日:2006-07-11

26歳の女性ケイティがテキサスからニューヨークに出てきて一年。
彼女はガーゴイルや妖精を見かけても気のせいかファッションだと無理やり納得することで不思議な現象を見ても気にしないことにしていた。
どうも周囲の人間にはそれらが不自然な存在だとは思われていない様子だったからだ。
そんなある日、彼女に謎が多くもありがたいチャンスが舞い込んできた。
うまい話には絶対裏がある…と警戒していたケイティだったのだが…
魔法の力はないけれど、まったくないために魔法の影響を受けない女性ケイティ。
彼女が魔法を作る会社にスカウトされて活躍するというファンタジー。

読み始めてすぐには物語に入り込めず、期待はずれだったかなとがっかり…
でも、主人公のケイティが転職してからは面白くなってきました。
MSIのCEOマーヴィンの正体が明かされる頃にはケイティが大活躍を始めたり、会社や世界にとって危険な人物がいることが判明したりしてワクワクしてきました。
緊張感も高まってきて、その後の展開がきになって仕方がありませんでした。

会社の女性たちと過ごした夜に「王子様を見つけるためにはカエルにキスをする」という展開になった時は笑いました。
その後の展開にも。
世界観や主人公、その他登場人物は気に入ったのですが、ロマンスとしてはいまいち。
どちらかといえば、オーウェンよりはイーサンの方が好き。
魅力的な登場人物は男女共に多いけれど、萌える(ときめくというか惹かれるというか)タイプがいませんでした。

MSIみたいな職場は色々な意味で楽しそうで働きがいもありそう。
これからのケイティの仕事っぽりに注目していきたいです。

さ行

Posted by tukitohondana

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