女信長
女信長
舞台になるということで、ネット上のニュースで内容を知り、興味を持ちました。
はっきりとは覚えていないのですが、実は女だった信長が、男を誘惑して天下を取ろうとするとか書いていた気がする；
実際小説中でそういう展開があるので、エロ苦手な方は注意が必要かも。
官能的な部分はありますが、あまりしつこくはなかったように思います。
信長と御長の切り替えが楽しい作品でもありました。（本来の女名が御長で、織田家当主としての名が信長）
男装モノとか好きなので、そちらも期待していたので嬉しい限りです。
信長は天才や変わり者だったわけではなく、彼の行動が常軌を逸していたのは女だったからだ、という内容となっています。
小説内では史実にそった展開をしつつ、この信長の言動が女ゆえだいうのが妙に素直に受け止められるというか違和感なく読めて、そこが面白かったです。
※以下は、読んだ感想というか萌え語りです。苦手な方はご注意下さい。
特に男女の関係についてはネタばれしまくりです。
いきなり道三×信長が来たのには吹き出しました；
いや、史実の流れからすると、順番としてはそうなるよな、と思うんですが、急展開だったので…
萌えでいうなら、親子（まぁ、帰蝶が男としての信長に嫁いでいるので本当に義理の親子なのですが）っぽいCPとして作品ないでは一番萌えました。
親子ぐらい年の差のあるCP大好きなんですよ。
結果的に、信長を気に入り保護者的なポジションとして信長のために動いた道三萌えでした。
出番は少なかったですが、この信長のその後の生き方に大きな影響を与えた人物の一人だと思います。
ちなみに、帰蝶は信長の正室ですが、実質的には信長の友人のような存在になっています。
最後の方でお市の方と両思いになるのでCPとしての出番は一瞬でしたが、勝家×信長も萌えました。
勝家が可愛い過ぎるというｖ
純情勝家が信長に落ちた後に、信長を女神のごとく崇拝するという展開でした。
道三に続き、この信長の後半の人生に影響を与えたのは浅井長政でした。
この長政の性格がこれまた吹き出しました。
ドＳな人物がいきなり出てきたから、誰？、と思っていたらまさかの長政；
子供っぽい可愛い面と、女を見下したり判断を誤って失敗した駄目な面、どちらも強烈で濃いキャラクターになっていた気がします。
長政が信長の初恋の相手というのは、なんか妙に納得な設定という気が…
信長は長政を気に入っていたため裏切られて逆上したイメージがあったので。
最後はメインともいえる、光秀×信長。
これはもう、主従萌えというか、激情を押さえ込んで信長に尽くす光秀の姿がなんかもう大好きでした。
信長の中の矛盾した思いと考えからくる苛立ち。
それ故に光秀に酷い仕打ちを続ける信長の姿は読んでいて辛かったですね…そこが萌え的にはありだな、と思ったのですが。
信長が信長と濃姫の侍女・御長という二つの姿を使い分けて、光秀に近づくのが展開としては面白かったです。
光秀と出会った信長はやっと己の理解者を発見した喜び、能力を評価して取り立てて、同時に女としても光秀に引かれていくという展開。
最後の家康と光秀の会話で、光秀はいうまでもなくこの小説の家康も好きになりました。
実は、松永久秀の登場を期待していたのですが……名前しか出てこなかったですorz
仕方ない……ですよね。