ヒストリアン

ヒストリアン・Iヒストリアン・II
少女が父親の書斎で一冊の古い「本」を手にした瞬間、冒険は始まった。
「本」を見つけた娘に父は、本との出会い、少女の母親との出会い、そして失踪した恩師を探す旅の物語だった。
未だ見つからない恩師が残した手がかりは、15世紀に実在した東欧ワラキアの領主、「ドラキュラ」こと「ヴラド公」に関する資料。
竜の挿絵が描かれた謎の本を持つヒストリアンたちが辿りついた真実とは?

どういう結末を迎えるのか楽しみで読みましたが、結論から言えば前半の謎が多い部分の方がわくわくして楽しかったです。
ドラキュラ本人は登場すると思っていたほど怖くなくて残念。(ただ、魅力的な人物ではありました)
旅をしながら多くの資料や人との出会い、新たな謎と真実を手に入れていきます。
その展開は面白かったですね。
欧州の歴史に詳しかったり興味があればより楽しめたかもしれません。
純粋な吸血鬼モノを期待して読むと駄目だと思います。(いやホラー要素もあるにはあるんですが…)
登場するヒストリアンたちの繋がりや同じ謎を追う者同士の連帯感が心地よい作品でした。

か行

Posted by tukitohondana

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