涼宮ハルヒの暴走
夏休みに遊びまくったり、パソコン部とゲームで対決したり、雪山で遭難したりするシリーズ第5弾。
いつも暴走しているハルヒがこれ以上どう暴走するんだと思ったら、なるほど深刻な事態が発生してる。
終わらず繰り返される夏とか無限ループといえばゼーガペインやガンパレを思い出すからＳＦとしては王道なんだろうけど、実際起きると嫌だよね。記憶がリセットされるから気づかないんだろうけど、そこも嫌だ。
以前、閉鎖空間が発生した時にキョンがキスしたことで事態が収拾したことがあった。
あの時も思ったんだけど、ハルヒが本当に望んでいるのは、あり得ないレベルのことが起きたり、未だ存在が確認されていない存在に遭遇したり、凄く異常だったり特別な事が起きることではなく…驚きながらも幸せになれたり、ちょっと刺激的でドキッとするような出来事が起きることなんじゃないだろうか。
行動はぶっ飛んでるけど、その辺普通の女の子だよなと思う。
射手座の日は静かに熱くなっていく長門が頼もしく面白かった。
この流れであの消失に向かうのかと思うと、この時に垣間見えた長門の成長が興味深い。
コンピ研がいきなり強気で勝負を挑んでくるから変だなとは思ったんだよね。
今まではどちらかというと気の毒に思ってたし同情の余地があると思ってたんだけどなぁ…
でも、コンピ研に興味を持った長門が可愛かったからいいか。
このシリーズは時間の流れと物語の発表順序が前後するのでたまに混乱しそうになる；
ＳＯＳ団メンバーの仲間意識の成長、ハルヒとキョンの信頼関係の形成など今までを振り返ってみるといいなぁと思うのだけれど。
古泉も胡散臭い部分を残しつつ変わってきてるなぁ。
彼が長門に関してキョンに言った事と倒れた長門に対するハルヒの態度にはちょっと感動。
あと、古泉が見た偽者のキョンがどんなだったのか気になる（笑）