涼宮ハルヒの憤慨

2023年6月2日

三学期も終わりかけた頃、キョンたちを生徒会長が呼び出した。
新会長曰く、生徒会はSOS団の存在自体を認めない方針を決めたとのこと。
当然反発したハルヒは文芸部の存続もかけた機関誌を作ることにするのだが…
シリーズ第8巻!
前回次々と姿を現した組織たち…しかし、今回SOS団の前に立ちはだかったのは新生徒会だった。
面白くなってきたかもと思っていたら、生徒会は予想以上のわけありの集まりのようで、ますます期待は高まる。
新キャラの生徒会長、好みだし。
みくるが書いた話はカオスさと彼女らしい可愛い文章が好きだった。
長門のは短いけど話の雰囲気が良かったな。
二人とも内面がよく出てていい感じ。
キョンはもろ本人だったけど!
胡散臭い古泉は黒幕というポジションがよく似合う。
恋愛小説を書くことになったキョンに彼が言っている内容を読んでいると、SOS団の書いた小説を読みたかったのは他でもない古泉自身だったのでは?とすら思った。
そもそも、こうなるよう仕組んだのは彼だしな。
鶴屋さんが書いた冒険小説はぜひ読んでみたい。
古泉のも読めなかったけど、彼のは想像しやすそうだからまぁいいか。
キョンの小説というか過去の出来事はオチが可愛かった。
ハルヒの書いたSOS団を恒久的に存続させるために考えたという『世界を大いに盛り上げるための~』がこれまた未来で重要な意味を持っているというのが面白い。
色々な所で繋がりや複線があるなぁ。
図書館で借りていたシリーズなのでぜひ続きも入荷して欲しいところ。
『ワンダリング・シャドウ』ではルソーの調子が悪くなった理由がまったく予想がつかず気になった。
…結局ホラーじゃなくてSFだった辺りはこのシリーズらしいなと思ったけど。
SOS団全体の結束も強まっているけど、キョン個人のSOS団メンバーとの関係も濃くなってきたよね。
前々から思ってたんだけど、キョンももうこっち側にはいないというか…もうただハルヒによって巻き込まれた一般人じゃなくなってる。
今起きている事の原因の一端を担っていそう。
だって、ハルヒは不思議な事や非日常を探すのが楽しいだけだけど、もう非日常の中にいてそれを楽しんでいるのは他でもなくキョンだよね。

inserted by FC2 system