召喚士マリア6 堕天使に安らぎを、真の名に微笑みを。

聖都サザンでは奇怪な殺人事件が続いていた。
特務隊メンバーとして事件の捜査を行っていたマリアは被害者が全員聖エルド教徒だと気づくが、敵の狙いに気づく前に最悪の事態が発生してしまう。
ステファンに成りすましていた魔神がついに正体を現し国王は瀕死の重傷を負ってしまったのだ。
しかも、敵はナナとマリアを使ってとんでもないことを企んでいた。
マリアたちは聖都の危機を救えるのか?
シリーズ最終巻。

さすが最終巻、序章からクライマックスののり。
レネさんの正体は仄めかされてあったのと、あの人格知ってれば納得。
いい人だけに家族があんなことになっていたのは気の毒でならない。
サザンでの国王の立場は微妙って印象だったけど、ちゃんと王の威厳があって、判断力や決断力があることにはほっとすると共に感動した。

マリアの怒りと葛藤。
仲間たちが悩み動けないでいるマリアの背中を押しに来たシーンがやばい。
前半から涙腺がゆるみっぱなしです。

勢力争いが続いている一方で、マリアたちは今まで険悪だった人たちと一時的に和解し協力して戦うという展開に。
この手の流れ好きだ。燃える!
縁があった面々も続々登場して読んでてテンションが上がってきました。
マリアの逆ハーというか、今まで無茶もやってきたけど一生懸命だったマリアを認めてくれる人や種族がこれだけいたんだな。
マリアと彼らが互いに向ける信頼や好意も頼もしく、ハッピーエンドで本当に良かったと思います。

マリアの手紙については作者さんがあとがきで書いていたのであらためて一巻のと比べてみました。
なるほど精神的に成長してるなぁというのが確かに伝わってきました。

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