首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁


ついに最終巻。カバーイラストがまさにシャーロットとセシルの結婚式。タイトルからしてアルベルトがシャーロットを攫うのだといいなぁ…と思いながら読み始めた。

エルマー家も国王も騎士団を敵回したのが運の尽きかな。婚姻の異議申し立てシーンは燃えた。
その後の評議会再会は茶番に終わるかと不安だったけどクローヴィスたちが間に合って良かった。
証拠が出てきて手のひら返し始めた領主たちには呆れたけど、何よりエルマー家の誘惑に負けた領主が多すぎて…領主たちも領主たちだけどエルマー家見境無さすぎる。もっと賢い人たちだと思ってたわ。いくら弱みを握ってても、同時に悪事を知られてるわけで相手は選んだ方が良かったのでは。

アルベルトのレイフォードの評価が好き。アルベルトもそうなんだけど、本人より弱いけど大事な人物に手綱握られてるというかその人がいるから心強い味方だけどいなかったら怖いってキャラが好きなので。

ライアン・エルマーがなぜ薬石の売り始めたのかは分かる。村のあり方を変えない限りエルマー家みたいなのはいつかは現れてたのかも。
セシル・エルマーは最後色々持って行ったなぁ…彼に関しては生き残って欲しかったけど本人もそれを望まなかったのが良い。
シャーロットとセシル、似たような境遇の二人の対称的な生き方と結末として見ると凄く好きなシリーズだった。
一番変わったのはクローヴィスなのかも。まさかあの決断を彼がするとは。

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