召喚士マリア5 偽りに悲しみを、叶わぬ願いに真実を。

ある日、魔物相手に苦戦してるマリアを一人の召喚士が魔犬ガルムを召喚して助けてくれた。
召喚士の名はガルド。留守にしていた防衛隊第一小隊の一人だった。
無骨だが優しいガルドにマリアは惹かれていくが…
一方、聖都サザンの破壊を目論む者は、魔神マルコキアスの封印を解除し新たな手駒としていた。
長編第5弾。
※今回はマルコキアス好きすぎていつもにも増してネタバレ全開です。注意。
冒頭の回想からイエルがかっこよくて惚れ直した。
あれではマリアがファザコンになったのも仕方ない。
娘のマリアには優しいしなぁ…
マルコキアスの過去が切ない…
何度かこの小説は読んでるからこれからのことを考えると回想の段階から辛くなる。
マリアへの好意に気づいて貰えないアルも気の毒だけど、近くにいるだけで緊張されるガルドも気の毒だよね。
だって緊張してるってことは魔物フェロモンが出てるというわけで…
彼の正体を考えると強い理性持ってても苦しいんじゃないかと。
その辺を色々深読みすればするほどガルドというかマルコキアス萌えです。
仲間を殺されてその仲間になりすまされたフォルカーさんが怒るシーンはかっこよく共感。
でも、マルコキアス側の事情も知ってるだけに複雑。
本当にやばそうな時はマリアを心配したり、彼女のために憤るフレイムがこれまた好きだ。
何度読んでもマリアとマルコキアスが戦うシーンになると泣いてしまう。
お互い過去とかフェロモンとか関係なく、ただ惹かれあっていたんだというのが伝わってきて胸が苦しい。
マルコキアスの最期のマリアとの会話ももう泣くの我慢できない。
ちょっと本性ツンデレだったのかよとか思ったけど、もうお別れだから少しでもマリアが辛い思いをしないようにつれない態度を取ってるんだよなとか考えるともうね…
今回もマリアは召喚士としても人としても成長したと思う。
マリア好きすぎてマルコキアスが彼女に惹かれている理由にも共感。

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