三国志 九の巻 軍市の星


馬超がついに劉備と会った。そう簡単に下につくこともなさそうだけど、袁綝の今後を考えるとここが最適な勢力な気はする。周瑜が亡くなった影響が少しずつ出てきている。関羽も彼を評価していたというのでますます惜しまれる。龐統もだけど。孫権がつらい立場だなぁ。

張魯が張衛に戦をやめること今まで戦ってきたことへの後悔を語るシーンは読んでて辛かった。信仰のために戦って死んだ人々は戦いをやめても帰っては来ないので、戦をやめるにも勇気がいるだろうな。

関羽の負担が大きく心配になってくる。孔明と馬超の会話が好き。復讐のため絶望の剣を振るう馬超の心が癒される日が来るといいのだけど。

一方曹操の方も体調に問題が出てきている様子。彼がいつまでも関羽や馬超を麾下に加えることができなかったのに拘り劉備に嫉妬してるのを読むのが好き。曹操にも智勇に富み自分に忠義を尽くしてくれる武将や文官たちかいるからいいのではと思うけど、劉備陣営が迫ってきてるのを見ると確かに劉備は曹操にないものを持ってるのかなと思う。酒を飲む曹操と彼が心許す夏侯惇の会話は心地よく、でも叶わない夢を語っているようで曹操の終わりを予感させた。

と思ってたら、呉の裏切りで関羽のが追い込まれることに。家の庭に咲く花を慰めにしていたと語る関羽がいい。まだ生きていて欲しかったけれど、彼の最期も見事だった。

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