あなたの牙に首ったけ


あなたの牙に首ったけ (フローラブックス ラ 1-1 恋するヴァンパイア 1)

田舎からニューヨークにやってきた女性ジェインは失意のどん底にいた。
仕事を失い、お金を盗まれてしまったのだ。
そこで彼女は、普段なら近づこうともしないようなバーに足を踏み入れる。

バーで出会った魅力的な男性がヴァンパイアという設定。
彼リースは、冷たくて美貌の持ち主というあたりはよくある設定のヴァンパイアなのだけど、展開が面白い。
なんと彼は吸血鬼なのだということを忘れてしまって、その上、勘違いと彼の弟の配慮からジェインを婚約者だと思い込んでしまうという……
リースの頭の中は、彼が人間だった頃(十九世紀)に遡ってしまっているので現代から考えると妙な言動をとってしまうんですよ。
本来ならコメディとは縁遠いタイプのクールなキャラなので、余計に面白い。まぁ、彼が記憶を失ってしまった理由を考えるとまったく笑えないのですが……(それはむしろ萌え)

リースと彼を幸せにしようと影ながら奮闘する弟のセバスチャン(彼もヴァンパイア)のやりとりとかも好きでした。
結末も展開も好みでしたが、ロマンス小説に慣れていない私としてはちょっとベットシーンが無駄に多かった気が;
そこだけマイナスで他は面白かったので吸血鬼恋愛モノ好きにはおすすめです。

ら行

Posted by tukitohondana

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