恋のドレスと宵の明け星―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

2016年7月11日

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青木祐子
集英社
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シャーロックとの関係に心を乱したクリス。
ドレスを作れなくなってしまった彼女は、以前ドレスを作ったパトリシアと再会し心を救われる。
ドレスを作りたいという思いを取り戻したクリスだったが、闇のドレスと関わるイヴリンが『薔薇色』を訪れ…
シャーリーの着飾ったクリスは美して好きだけど、そんな魅力的な姿を他の男性に見せてクリスを奪われたくない…という気持ちがまったくクリスには伝わってない。
しかも、またすれ違いが。
傍から観てるとシャーリーの愛情は揺るがないんだけどな。危なっかしいぐらいに。
パトリシアは癇癪持ちだけど表裏がないから可愛い。
そんな彼女だからこそ悩むってこともあるだろうけど。
パトリシアの裏表のなさが仇にありそうな予感が…彼女のようなタイプにシャーリーとクリスの関係を知られたのはまずいのでは。
しかも、ミラルダとパトリシアの間に嫌な繋がりがあるとは。
そうだよね。広いようで狭い社交界だもの。
依頼者の好きな人が被るなんてことはあるよね。
今までも三角関係は多々あったし。
秘密が一つ明かされたとはいえ、ジャレッドはまだまだミステリアスだなぁ。
頼りになるしシャーリーがいなければ、クリスの相手に悪くなさそうではある。
クリスがリボンを持って行った時のパトリシアとライの様子だとこの二人は上手くいきそうな気がした。
イヴリンとユベールも幸せになってほしいなぁ。
今までの不安や恐怖、強い思いが溢れだしたクリス。
それをシャーリーに伝えられてそれを彼が受け入れてよかったと思うものの、これからが心配ではある。
あとがきでシャーリーがツンデレ乙女男子にカテゴリーされていたという話が意外でした。
私も彼はツンデレではないのではと思う。