おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱

2023年6月2日

おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱 (ビーズログ文庫)
石田リンネ
エンターブレイン
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レティは従兄弟の結婚式に出ることになり、デュークを連れてイルストラ国へ向かった。
それは、彼女が次期女王として初めての外交。
ところが、同行していた護衛たちが食中毒で倒れてしまう。
レティたちの応援に現れたのは“国境将軍”と名高い副騎士団長クレイグ。
彼はレティの父・現国王との間に深い因縁があった。
だが、レティは彼を同行させると言い出して……

今回から気になるクレイグとノーザルツ公の二人が登場。
外交のため舞台も移り、ますます楽しみ。
レオンが幼い頃レティにされていた事の様子は想像しやすいな…レオンは気の毒だけど意外ではない。
外交問題になる駆け落ち騒ぎには裏もありそうで、気になる所。
確かにこんな事に巻き込まれた辺り、レティは運が悪いのかも。
ここで頑張ればクレイグの加点対象だろうけどね。
普段は女としての危機感が薄いけど、デュークにからかわれて慌てるレティが可愛い。
いつも冷静な分ギャップがあっていいんだけど、美しい自覚はあるんだから、もう少し気をつけてもいいよなーとは思う。
愛人王への一歩のシーンへの展開はドキドキ。
お転婆かつ判断力と行動力のあるレティらしい行動でいいね。
クレイグとの色気あるツーショットも美味しかったし。
ノーザルツ公との戦いは今後も見物だな。
彼も嫌いなタイプではないし、レティがいつか彼に勝利するシーンを読みたい。
クレイグがレティのおしのびに同行するのはデュークがいないから当たり前なんだけど、いい展開だな。
身分を隠そうと躍起になるノーザルツ公がなんだか面白い。
その後の会話も爆笑…これならクレイグとのおしのびデート(違う)を邪魔したのも許す。
クレイグ、思っていたより親しみ易いけど、彼はそこも魅力的。
ソルヴェールの男の夢は想像してた通りのものだった。
なるほどなぁ…今まで気になっていたものの一つなのですっきり。
レティとノーザルツ公のワルツを踊りながらのやり取りはいい。
彼が今後どう動くか楽しみだな、これは。
焦った時というか感情的な時のノーザルツ公が可愛くて好き。
二十年前レティならどうするか…という会話はじわっときた。
彼女の王としての冷静さと同時にある人間らしさ優しさはいい。
二人目の騎士が忠誠を誓うシーンはちょっと感動。
もう二人目は分かっていたけど、嬉しすぎる。

あ行

Posted by tukitohondana

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