ドラゴン・キーパー 最後の宮廷龍

キャロル・ウイルキンソン
金の星社
発売日:2006-09-15

広大な国のはてで奴隷として暮らしていた少女は、世話していた龍に危機が迫った時その声を聞く。
気付けば少女は龍の背に乗り空を飛び、追われる身となっていた。
迫りくる敵と戦いながら、少女は龍と共に海を目指すことに…それは少女が自分が何者なのかを知る旅の始まりでもあった。

龍に乗って少女が旅をするという部分だけでも心惹かれて読もうと思いました。
主人公のピンは冒険に乗り気ではありませんが、読んでいるこちらは共に海へ行くんだという龍のダンザの言葉にわくわくしてしまいました。
どうしてダンザがピンと共に行くことを望んでいるのか、ピンがダンザの言葉を理解できる理由は、龍の玉とは一体何なのか、などなど謎もありますし。
ダンザがピンの髪をとかすシーンは想像すると大変そうですね…それにしても、この世界の龍は意外と器用みたいです。逆鱗の使い方も少し意外でした。
ダンザの謎めいた言葉と望みにピンは振り回されているようにも見えますが、ダンザの言動は物語の展開への期待を高めてくれます。(あの口調も好きです)
ただ、ダンザは高齢で弱っているので道中ずっと心配でした。
終盤不安になるシーンがあったり、別れもありましたがピンの今後が気になるようなラストでした。
ぜひ続きも読みたいです。

あ行

Posted by tukitohondana

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