相棒 season6(上)

2023年6月2日


複眼の法廷
栽培員制度の登場となんともやり切れない気持ちになる真相だったのが印象深い回。
相棒では死刑についての議論も多く出てきて興味深い。
最後、多くの悪と向き合い続けてきた杉下さんがそれでも人間という存在に希望を持ってるの素敵だなと思った。

陣川警部補の災難
陣川さんに特命係の悪い何かが取り憑いたって;いやぁ、陣川さんは元からちょっとあれだったのでは…
いい人なのは間違いないけど。

蟷螂たちの幸福
ミステリー作家の旦那さんの自殺を巡る事件。
これの真相が狂気的なんだけどとても好きだった。
なぜあんなことを今したのか?という部分には号泣した覚えが…
幸福は人それぞれだけど、これは切ない。

TAXI
ブラインドだけでストーカーの正体に気づくのが流石。
タクシーの走行距離や経路による捜査も面白かったし、亀山さんが免許センターにいた頃の経験が生きてて良かった。

裸婦は語る
窃盗によって過去の犯行が明かされたのがなんとも…
ただ、好きだから本人が欠点だと思ってる痣も描きたかったというのだけはなんか分かる気がする。

この胸の高鳴りを
米沢さん、ギター小僧だったのか。小説も小説家が絡む事件があると読んでること多いし、落語が好きだったりするし結構多趣味なのか。
何気に仕事だけでなく趣味などを通して杉下さんと仲良しなので美味しいポジションだと思う。
臓器移植によって元の持ち主の記憶が引き継がれる系の話はオカルトの類かなと思いつつロマンはあると思う。
ただ、この話の場合は提供者の情報を伝えられたことで余計な戸惑いが生じてしまっただけだった。好きになった人と提供者に因果関係があったのは辛そう。
逆もそうで、好きになった人に臓器を提供したのがかつて自分が酷いことをした相手だったから今回の被害者は悩んだんだもんなぁ。好きになる人や物によって世界の見え方や考え方に変化が出るのは自然なことだと思う。
右京さんが最後に夏生さんに話した内容が好き。
で、タイトルと同名の歌の歌詞がこの話の内容とリンクしてるのがいい。

空中の楼閣
これラストが好きだった。
庄司タケルは悪ぶってるけどそこは演技も入ってて頭がいい人なんだなってとこが良かった。
この人は悪い人じゃなかったし、殺された人物も悪いとこもあって嫌われてたけど熱意ある編集者だったのも好きな点。誤解されてたけど実は…っていうのが好きなので。
ただ殺してしまった人が怒った理由は分からなくもない。いかなる理由があっても殺しちゃ駄目だけど。
本当に大切なものは何か?自分は間違ったものを大切にしていないか?を各々が考える話だった気がする。

正義の翼
伝書鳩をダイヤの受け渡しに使うという発想がなかったので驚いた回。
地雷撤去ロボットの研究をしていた大内さんの長い戦後、終わらない昭和を思うと彼の志を継ぐ人達が研究を再開してくれるといいなと思った。
犯人も志は素晴らしかったけれど、その為に罪を犯してしまったというのが悲しい。

編集された殺人
これ検察側が供述を見事に編集してて呆れた覚えが。
人の言葉は全て聞いても誤解が生じるけど、編集したら完全に別の意味に聞こえるというのは面白くも怖い。

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