女王の百年密室
2113年、小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと相棒のロイディは、城砦都市にたどり着いた。
そこは、女王によって統治される不思議な街。
百年も外部から隔離され、独自の宗教的価値観を持つその街では犯罪と死は存在しないとされていた。
しかし…その一体誰が作ったのかも分からない楽園のような街で、殺人事件が起きた。
死を死と呼ばず、殺人犯を探そうとしない街の人々と衝突しつつもミチルは犯人を追い始める。
事件の先に見える街と犯人の正体とは?
女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN 森 博嗣 新潮社 2004-01 |
推理小説ですが、特に謎解きを楽しむものではないと思います。
生と死、法律のない街で秩序はいかにして保たれてきたか?、人が亡くなるとは人を殺すとはどういうことか?人を人が罰することができるのか?様々な哲学的疑問が交差する。
内容は深いものの、あまり深く考えずに、SFファンタジーとして楽しんでしまうのもありかも。
私は、ミチルとロイディのコンビが好きで愛読してますし;
旧式のウォーカロン(アンドロイドみたいなものかな…)で無表情無感動な言動を取るロイディ。
彼がとにかく好き。ミチルとのやり取りがまたいいんですよ。
ロイディは別にふざけてないのに、人とは感覚がずれているのでなんか変。そこが良い。
今回読むのは二度目。
もう一度読んでみて面白かったので、こちらで紹介しています。とってもおすすめ。