間の楔
巨大コンピュータシステムによって管理されたが機械都市タナグラ。
スラムと蔑まれる欲望の街・ケレスから姿を消していたリキが突然帰ってきた。
かつてのカリスマの帰還に好奇の目をよそに、彼はスラムで怠惰な日日を送り始める。
しかし……金髪(ブロンディー)イアソンとの遭遇によって運命の輪は回り始めた。
BLで主人公を含む人間がペットとして飼われたりしている世界なので、そういうのが苦手な方にはおすすめしません。
間の楔との出会いはOVA版が最初でした。
リキとイアソン以外のキャラクターたちもそれぞれタイプは違えど皆魅力的でいいです。
キリエは普通に嫌いだったのですが、時間が経つと段々と可愛く思えてきてしまいまして…今では結構好きだったりします。
そして、この作品はとにかく世界観が素敵で惹き付けられます。
JUNEゆえの世界観や設定でもあるのでしょうが、そのジャンルを越えた魅力を感じます。
クリスタル文庫版は途中で終わってしまっているので、キャラ文庫版を途中から購入しようか迷い中。
リキが受けとしてはあまり好みではないので(キャラとしては好き)CP的な萌えは実はあまりありません;
ただ、イアソンの性格やリキへの思いや言動は凄く好きです。
恋愛感情とは縁がないはずの存在である彼がリキを気に入り惹かれているだけでも萌えるのですが、その事実をリキ本人にははっきり言わないもどかしさが切なくて大好きです。
あとは、イアソンがリキに影響を受けている、リキと出会った事で変わったのだと伝わってくる箇所が読んでいて萌えます。
リキがいない場面の方がイアソンは分かりやすい人格や言動をしているので、リキ以外のキャラとの会話で他キャラがイアソンの変化に驚いているシーンもあったりしてまたいいですね。