紅霞後宮物語 第二幕

紅霞後宮物語 第二幕 (富士見L文庫)
雪村花菜
KADOKAWA/富士見書房 (2015-10-15)
売り上げランキング: 40,857

小玉が皇帝・文林によって軍人から皇后になって1年が経過した。
高貴妃の事件による騒動も収まった中、「先帝の遺児」という新たな火種が!?
宮中に動揺と策謀が広まり、小玉は文林が失脚した場合を考え逃走計画を練り始める。
しかし、目の前に現れた遺児の秘密を知ってしまい…

変わらず色気はなくも仲の良い夫婦だよなぁ。お風呂の件は笑ってしまった。
父子で不機嫌な顔で風呂で入っているのは想像すると微笑ましい。

焼き芋を食べる謎の四人組にも笑った。こんな形であの娘たちと再会するとは。

文林の父の時の後宮人員整理最悪だな。
文林が子供を増やす気がないのはこの辺りの事情もあったのか。

明慧と樹華のなれそめめっちゃ好き。
小玉と文林のもいいけど、かつて刃を交わした相手が忘れられなくてそれが異性だったというのが、ロマンを感じる。
亡命してきた時に何が大変だったのかの回答はちょっと拍子抜けしたけれど、大変な時に必要な要素かもと思い直した。

文林思っていたより複雑な思考の持ち主なのか。
情が薄く見える彼が小玉には執着しているというのはくるものがあるな。
物語的にはときめく要素なのに、二人を見ていてそれをあまりいいことと思わない者たちがいるのも分かる。
でも、文林の願いは切ないな。
自分の命がある限り、皇帝でいるという約束がある限り、彼が小玉に使われることはない。
壊れているなと思う反面純粋にも思える。

鴻が言っていた言葉の意味が、これには爆笑。納得でした。
文林のこと嫌っているっぽいなと思っていたの正解だったか。
これから鴻がどう成長していくのか楽しみです。

今回の謀反の関係者のそれぞれの結末はすっきり見事。
前回と違い後味が悪くなくてよかった。

や行

Posted by tukitohondana

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