それでいい。:自分を認めてラクになる対人関係入門

それでいい。:自分を認めてラクになる対人関係入門
創元社 (2017-06-22)
売り上げランキング: 443

漫画家の細川貂々さんが精神科医の水島広子さんに会いに行って…という対談形式の内容になっています。
文章より漫画が多く分かり易いので、気軽に読めるのがまずいい。
タイトル通り対人関係入門にもいい感じなのではと思いました。

自分に自信がなく自己否定ばかりしている私にはすごく読んでいてしっくりくる。
ついつい暗い感情を抱いてしまう事を悪いことだと考えていました。
振り返るとそうなったきっかけはあったので、まずは仕方ないんだと自分の感情を認めることから始めていこうと思えた。

通常に生活はできていたけれど辛くて、心療内科を受診したこともあったのですが、水島広子さんの本を読んでいるとあの時病院の先生が言っていたことにも繋がっていて、今更になってなるほどと思ったりもしました。
私って、こんなことに不安になって辛いなって思っておかしいのかな?って感じてたんですよね。
でも、おかしいことじゃないって言ってもらえて、その時少し楽になったんです。
なので、この本も自分の感情を否定して辛いなって感じている方におすすめしたい。

役割期待のズレにはドキッとさせられました。気をつけようと思う箇所がちらほら。
あとできない時はできないと言っていたことを反省したこともあったけど、あれはあれでよくて、だからこその信頼もあったんだろうなと認識を改めた。
実際、それで相手から責められたことはなく、良好な関係を築けていたので。
むしろ、断れない相手との関係の方がこじれていたようにも思います。
日常で否定的に考えていたことがむしろ人間関係には大切で、いいと思っていたことがズレを生じさせている場合があるという指摘もあり目から鱗。

感情を大切にする。それって人間として当たり前だよね。が対人関係法のキーワード。
自分の気持ちをきちんと伝えるのといいわけをするのは避けがちなのでやるようにしていきたい。
あと自分自身と行動を切り離して考えるようにしていきたい。
読み終えると、楽になれつつ、ちょっとずつ変わっていこうと思える一冊でした。

は行,ま行

Posted by tukitohondana

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