聖なる槍に導かれ

聖なる槍に導かれ (ヴィレッジブックス)
カレン・マリー・モニング
ヴィレッジブックス
売り上げランキング: 320,803

悪妖精に襲われ身も心もボロボロになってしまったマックの回復の手助けをし、マックは無事立ち直る。
未曾有の危機に貧した人類、人質となった家族、再び聖槍を手に戦いを挑むマックの前には絶望するような現実が次々と襲いかかってきて…

ダニーの男前な性分、乙女な所、子供っぽいところのバランスが可愛い。
パラノーマルロマンスのヒロイン向きな気がする。
彼女が主人公の話もあるんだったけ?読んでみたい。
マックの悲しみや今まで彼女の身に起きた出来事を振り返るとプリーヤのまま死ぬのも幸せなのではと思ってしまいそうになる。
でも傷つきながらも戦い続けてきたマック(バロンズもか)だから、負けて欲しくないし敵を打つまでは応援したい。
一部のラストで彼女が意思を取り戻した時、心のなかでおかえりなさいと言ってしまった。
強い意思を取り戻したのはいいとして、一人で変わり果てた外へ行くのはどうかと…無謀だなぁ。
ジェイン警部とその仲間の警官たちがかっこよかった。
それだけにマックと意見の食い違いから手を組めなかったのは残念。
マックを挟んでのバロンズVSヴィーレーンが大好きなので、そういう展開があったのは嬉しい。
恋愛で取り合っているわけでもないのが余計に萌えるんだよね。
バロンズの記憶内容で彼の正体がより気になるように…
もしかして彼と共にいる男たちも含めてハイランダーシリーズに関係あるのか?(あちら読んだことないけど)
これだけ話が進んでもヒロインとヒーローの関係が殺伐としているのはある意味凄いよな…私としては嬉しいけども。
ロウィーナたちとは和解しないだろうなと思っていたので、予想通り。
今のタイミングでダニーが光の剣を他の人に渡すわけないじゃないか…ロウィーナは本当にダニーのことを信じてたから裏切られてびっくりしたのだろうか;
あの首領と言葉をかわすようなことになるとはね。
バロンズが未知数の存在だから信頼できないからといって首領側につくのはちょっとな。
もちろんマックがそんなことするはずないけど。
ああ…ついに両親が。
この戦いは世界に関わるものだから、どこにいても安全ではないよね。
心には理屈では分からない理由がある。
マックが覚えていたパスカルの格言がまさに…という言動してる人物が今回は多い気がする。
さっきと言ってること逆じゃ…ってことが何度かあったし。
なんだかな…
もう何を信じていいんだか。
あのモンスターとリオーダンが戦うはめになったのは仕方ないとはいえ、やるせなさすぎる。
しかもあのラスト…うわぁまさかモンスターの正体は彼じゃないよな。
いや、彼しかいないようなうなあれは。
この巻はあまり話が進まなくてぐだぐだだなと感じていた部分もあったけど、続きが気になってたまらない。
作者によるバロンズへのインタビューはちょっと読んでて恥ずかしいが、バロンズの彼らしいセリフや嫉妬はときめいたな。
あの二人素直じゃないからなぁ。そこがいいんだけど。

ま行

Posted by tukitohondana

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