ラーナ神剣伝-放浪剣士と紅の弟子-
ラーナ神剣伝-放浪剣士と紅の弟子- (KCG文庫)
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睦月貴
エンターブレイン
売り上げランキング: 1,539,723
エンターブレイン
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旅を続ける剣士ユオンと弟子の少女ナユは、ある日追われるオルカの姫君ソフィアと女騎士レイラを助けた。
ユオンは幼い頃に面識のあったソフィアの願いをきき、彼女たちと追うオファーラとの戦いに協力することになるが…
E★エブリスタ×KCGヒーロー小説大賞優秀賞受賞作。
かなり前に書店で買ったまま読むタイミングをのがしていた一冊。
師匠のイメージがすぐに崩れていく。イラストの印象でクール系かと思ってた;
これはこれで親しみやすくてよい。
メイン部分が重そうなので、主人公たちの日常会話が和むのもありがたい。
ただ、ほのぼのと殺伐が交互に来て、結構差があるので、ちょっとひっかかりを覚えることがある。
ユオンの身の上があっさり出てきたのが意外。
ソフィアとも知り合いだったから、仕方ないのか。
ナユとユオンは互いの救いになっているというのが、序盤で伝わってくるのは少し駆け足感が…
視点がコロコロ変わるのでそこはちょっと落ち着かない。
切り替えが分かり易いので私の中ではありだけど。
師匠に認めて欲しいと願っているナユは可愛い。素直で分かり易いヒロイン。
1年半で強い剣士へと成長を遂げたというのはちょっと無理がないかな。
内に眠る後悔と憎悪が素質に加わったとはいえ…
盗賊とかは騎士からすれば腕は一般人に近いんだろうけども、全滅可能というのがひっかかった。
レイラさんはなんか抱え込んでいると思っていたけど、なるほどでした。
変なところで終わっているので、色々すっきりしないラスト。
続きが出てますが、設定は好みでもちょっと合わないなぁと感じる部分があったのでこちらは続きを読む機会はなさそうです。