紅霞後宮物語
KADOKAWA/富士見書房 (2015-05-15)
売り上げランキング: 92,152
最強の軍人として活躍し平民出身の女性ながら出世もしていた小玉。
独身で皇帝と縁があったばかりに、嫉妬を陰謀渦巻く後宮「紅霞宮」に入ることに！？
しかも不本意ながら皇后にまでなってしまい…
豚の生首はまぁ毒を盛ってなかったので小玉的には大した嫌がらせでもないよな。
主人公の性格のせいで陰湿に見えないだけかもだけど。
小玉が皇后になった経緯がざまぁ感あって面白い。
もちろんいじめた淑妃に対してそう思うのであって、小玉は気の毒だわ…物語的には、彼女の苦労人っぽいところが好き。
夜の勉強会にも笑った。
いや、まじめに必要なことなんだろうけど、微笑ましすぎる。
これを若い二人がやるのと、三十路の二人がやるのとでは印象が違う。
清嬉との関係も遠慮がなくていいなぁ。
宦官になってまで主人公についてきたのにはびっくりだけど。
王太妃は小玉好きだよね。小玉がまったく気付いてないのが、あれだけども…清嬉じゃないけど少しドキドキしてしまった。
小玉と真桂のやり取りを読んで、こりゃ小玉好かれるわけだわってなった。
他人の価値観を認めることができる人だし、何よりそれに気づける人だもんね。
それに気づかった行動も伴うなら、好意もたれる。
私も好き！って思ったもん。
皇帝が二人で走る姿を見て、青春って言ったのに吹いた。
この辺から面白い展開になってきてやばかった。
皇后が代理で御前試合に出るとか…色々好みの展開が多いな、これ。買ってよかった！
なぐり合いの夫婦喧嘩（どちらかというと相棒としての二人だったのか？）はちょっぴり感動してしまった。
この二人の関係いいわあ。
残酷だけど綺麗で後味が悪くはない不思議な物語でした。
高貴妃とその子の結末は悲しくなってしまったけど、妃の最期がいさぎよかったからかな。
よく分からない。ただただ続きがあるなら読みたいと思った。