冥王計画ゼオライマー Ⅲ覚醒 Ⅳ終焉

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そういえば、ストーリー紹介をしていなかったのでまずそれを…
15年間一般市民として生活してきた少年・秋津マサトは、ある日突然謎の男たちに連れ去られ監禁されてしまう。
意味も分からないまま閉じ込められて荒んでいくマサト。
その上、彼は今まで親だと思っていた人たちが他人であると聞かされ、今までの養育費を貰って去っていくのを目の当たりにする。
それらはすべてマサトの中に殺意と戦意を芽生えさせようとする沖の計算によるものだった。
マサトは、巨大ロボット・天のゼオライマーのパイロットとして生まれてきたことを告げられ、世界を冥府と化し支配しようとたくらむ組織・鉄甲龍と戦うことになるのだが……
とまぁ、出だしはこんな感じ。
全体的にシリアスで暗めです。
ロボットモノなのでロボットモノ好きの方はもちろん、大人しそうな少年マサトと残忍な男マサキ、二重人格っぽい設定があるので、そういうのが好きな方にも楽しめるかもしれません。


3話目にして、やっとマサキの出番が増えそう。楽しみだ。
律が月のローズセラヴィーで出撃。
彼の声が速水さんなのは、すぐに気付きました。あの人の声は聞き分けやすいので。
美久が連れ去られゼオライマーの出力が低下して、ピンチ。しかも、マサキは引っ込んじゃうし…
沖さんのサポートはさほど役立っているようには見えないし…;
「俺に惹かれていることを隠すことはない。お前は人形だ。俺の思い通りに…」はゲーム中でも印象深いセリフでしたが、これが原因で美久は3話の冒頭で戸惑っていたんですね。
で、さらわれたと…。マサキが戦闘中醜態をさらしてひっこんだのは、自業自得ですね…いくら思い通りにできるからって。
マサトはともかくマサキはゼオライマーに美久がいないと出力落ちるの分かってただろうに…迂闊なマサキも良いかも?(←もう末期だな)
ローズセラヴィーのエネルギーチャージ方法に唖然。んな馬鹿な。
そんなのありかよ、って展開だけど、これでもマサキに倒されちゃうんだよな、と思えばありだと思える。
ゼオライマーのメイオウ攻撃自体が、アニメ中でも最強すぎですからね。あれこそ、そんなのありかよ!?の最たるものなので…
「相手をするまでもない」といいつつ、チャージしないと始末できないのかよ律;
自分に女の顔を設定したマサキを憎みつつも親として慕う様子を見せる律。
「おとうさん」と言いながら消える彼に、「俺は木原マサキ。父などではない」と言うマサキ。
戦闘の展開は、マサトでピンチになって、マサキになったら一方的な破壊というパターンが基本ですね。(話数少ないのでパターンというのもなんですが)
にしても、やっぱり八卦衆には同情の余地があるよね。
人間はわざわざ植え付けられなくてもコンプレックス持つ生き物なのに、それを生まれる前からマサキに設定されちゃって;
八卦ロボ3体で日本を襲撃する鉄甲龍。
自衛隊も米軍も彼らを止めることはできない。
ゼオライマーを出撃させてほしいと頼む美久にそっけない態度を帰すマサキ。
で……おいーちょっと待てマサキ。
美久にいきなりキス。お前は人形でガラクタなんだ、と彼女をいたぶるマサキ…
本当にそう思っているなら特にそれをいう必要もないわけで…ただ楽しんでいるなら、鬼畜というかサディストですか?マサキ;
そんなところも好きだけど。
彼は、ゼオライマーに乗らなくても次元連結システムを使用できたのか。
予想以上に最強(最凶)な設定ですね。
八卦衆の塞臥は、塩沢さん声だったのでまず注目。
八卦衆の中で一人浮いてたり、ロクフェルの愛を利用したりする点もキャラ的には好み。
そして一緒に出撃したロクフェルと祗鎗らの三角関係も悲しくて惹かれる部分ではある。
三人に酷い言葉を投げかけるマサキ。もうここまで来ると、マサキが悪役にしか見えませんね。
八卦ロボが三体集まろうと、ゼオライマーの敵じゃなかった。
展開が速いのでここでマサキ消滅。正確にはマサトとマサキが融合って感じかな。
残念だよね本当に。マサトと美久が惹かれあっていく様子も殆ど描かれてないので…その辺とかも脳内保管でなんとかするしか…
幽羅帝の最期は、彼女の望みどおりという感じ?彼女は自分と鉄甲龍のが滅ぶのを静かに受け入れているように見える。
最後の戦いに向かうマサトと美久、それを送り出す沖とラストガーデンの皆さん。
特に長い時間見続けていたわけでもないのに、ほんのり信頼関係めいたものが築かれているのが伝わってくる。
物語を深く掘り下げて描かれていないということは、勝手に色々想像できるということでもあるので…
二次創作とか脳内保管とかが好きな人には悪くないアニメではないかと思う。(私は楽しめたし)
結局マサキは…世界を滅ぼしたいほどよっぽど人を信じられなかったのかと最初は思ったんだけど…
ようは、暇だったんだろうな、と思う。
優秀で凄い知識と才能を持っていたけど、それをもてあましていたというか…己の中にある空洞を埋めるために何か壮大な暇つぶしがしたかったみたいな。
だって、結末は、鉄甲龍によって世界を支配するのでも一人だけ生き残るのでもどっちでもよかったわけなので……どっちも特にしたかったことってわけじゃないのかな、とも思える。
過程を楽しんでいるっぽいし。
自分が作った自分のクローンや人間たちを争わせて楽しんでいる時点で、もう狂っているとしかいいようがない気もしますが、価値観なんて人それぞれですからね。
そもそも、世界を滅ぼそうとするのも手に入れようとするのも一般人視点からして狂人がしようとすること。
自分の死すらさほど気に留めていないので、彼にとっては、自分の命すらも楽しむための駒に過ぎなかったってことでしょうか。

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