ガラスの仮面

Gyaoでもついに最終話が更新されて大分経っていたのですが、やっと見終えました。
全51話という長いアニメでは久しぶりに全部見た気がします。
長かったけれど、原作に沿いつつ演出やシナリオ展開はとても好みだったので、観て良かった。

ガラスの仮面 第十三幕 ガラスの仮面 第十三幕
浜津守 小林沙苗 矢島晶子

松竹ホームビデオ 2006-09-22
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父親が亡くなり、母親は中華料理屋の住み込み店員…
13歳の少女マヤは、過酷な運命を背負っていた。
ある日、マヤはかつての名女優・月影千草に才能を見出され……
次々と立ちはだかる試練と残酷な現実に打ちのめされながらも、マヤは一流の女優へと成長していく。
現代風にキャラクターデザインなどがアレンジされていながら、雰囲気は原作のまま、というのが好印象。
古い作品なはずなのに古臭いと感じない。
役作り中に悩んだり、何かを切欠に役を掴むマヤと実際に舞台に立って演じているマヤを観るのが楽しくて好きなアニメでした。
原作でも好きな部分は大体同じ。
ちなみに『奇跡の人』と『嵐が丘』が舞台としても、漫画全体の展開としても好みでした。


後は、なんでそんなにじれったいんだよ!と突っ込みたくなるぐらい進展しないマヤと真澄の関係が萌えます。
急展開する恋愛モノも好きなんですが、萌えるのはなかなかくっ付かない方なんですよね;
紫の薔薇の人、姿の見えない足長おじさん的設定が、これまたロマンチックでツボでした。(余談ですが小説の『足長おじさん』好きだったりします)
彼の存在は物語中でもマヤの中でも大きな存在なのですが、恋愛とお芝居の二つが両立しているのが魅力の一つでもあるかと思います。
ガラスの仮面といえば、マヤとライバルの亜弓の対決も注目ですが…あの50話の喧嘩には驚きました。
まさか泥だらけでどつきあいの喧嘩をするとは予想してなかったので。
今まで互いをどう思っていたか正直な気持ちをぶちまけたことがなかった反動ですかね。
そういえば、亜弓の性格がさほど悪くなかったのも、私がガラスの仮面が好きな理由の一つかもしれません。
ライバルはどうしても嫌な奴になりがちでそれも主人公と共感しやすいという点ではありだと思いますが、主人公のライバルであるからには尊敬もできる存在でいてほしいんですよね。
ただこの漫画の場合、紅天女という役を競う存在と言う点で考えると、好感が持てないタイプはまずライバルになりえない感じがしますから、当然な設定なのかも。
結局最後まで真澄は、マヤの想いに気付かず(というか、気付かない振り)殴ってやりたいぐらいでしたが、まぁ原作でもくっ付く様子がないので仕方ないかな;
マヤの方は、真澄を魂の半身だと自覚。なんだか、両思いなのに、どちらも一方通行なのが切ない。
見ていても辛いと思いつつ、二人の延々と続くすれ違いが見所なのも確か。

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