妖精王女メリー・ジェントリー1 輝ける王女の帰還 上

ロサンジェルスで超自然的な事件を解決する探偵として働くメリー・ジェントリーには秘密があった。
彼女の正体は、行方をくらましている深紅の髪に輝く肌を持つ悪妖精の王女だったのだ。
ある日、勤め先の探偵事務所を訪れたのは訳ありの女性二人。
彼女たちの依頼で強力な魔力で女性たちを篭絡し弄ぶ男を調査するため囮になるメリー。
男との出会いが思わぬ事態によって再びメリーを妖精たちの魔力に満ちた妖艶な世界に連れ戻すことに…

妖精たちが普通に人間の世界で共存している世界。
アニタ・ブレイクもそうだけど、この世界観好きだ。
妖精(シーを含む)の性質のせいもあって甘くない性的展開があるのでそういうのが苦手な人は注意。
いや甘いには甘いんだけど、特定のヒーローがいるのとは違うので。
あとこちらも血生臭い。
アニタと同様にメリーもクールな思考をするキャラクターでそういうシーンも読み易い。
完全に冷めているわけではないけれど、感情的すぎない所には憧れもあるかも。
ローンの事はよかったねと祝福したい一方でちょっと残念。
好みではなかったけど、メリーのことを思うとね…
メリーのオフィスのメンバーはそれぞれ個性的で仕事内容にも興味があったので、もう少し普段の彼らを見ていたかった。
ショルトはコンプレックスも可愛いんだよなぁ。こういうタイプには弱い。
理由はちゃんとあるんだけど自虐的というか。
ショルトはそれでいて前向きな所(メリーとの結婚に関して)もあって、そちらもシーにしては若いなって思えて可愛い。
信じられないほどの美と恐怖を持っていながら自分を認められずにいる所とか普通のシーに憧れているところとかたまらん。
でも、メリーの気持ちも分かる。
どうしても受け入れることができない存在はあるもの。しかも本能的な部分でそうなものは仕方ない。
私はショルトはおまけも込みで萌えるんだけどなぁ。
ドールはまたこれまでの男性たちとは違ったタイプで、真面目な所が好き。
メリーの味方だとなかなか認識できなかったので、彼との間の緊張感もよかった。
状況が変わったことでショルトが退場してしまって残念。
伯母の目的が気になる。
そして、アンシーリー・コートの宮殿に戻ってからの展開が楽しみ。

は行

Posted by tukitohondana

inserted by FC2 system