銀のパルティータ 運命は花嫁を誘う

男爵の養女ローダリアは、幼い皇太子の後見となるため、臨終間際の皇帝の妃となった。
しかし、皇太子の教育係のフェルナンや他の宮廷貴族は皆歓迎していない様子で…
そんな中、ローダリアは今や邪獣と呼ばれている神獣・金獅子(ドラード)に契約を迫られる。
神獣と伝説のファンタジー開幕。
序盤からローダリアとオルガのやり取りにによによ。
こののりは好きかも。
ローダリアの純粋でちょっと空回りしてそうだけど一生懸命でありつつマイペースな所も可愛いし。
敵対する立場でありながらローダリアを城につれてきて王妃となる彼女を道化師というオルガ。
彼が何者で何を企んでいるのか気になります。
フェルナンとの初めての会話も吹いた。
ローダリアの持ってる設定がいかにもラブコメのヒロインっぽいな。
彼女の歌聞いてみたいな。(後に歌うシーンを読んでてちょっと厳しいかもと思った;)
皇太子リオン…この子は亡くなった母を思う普通の可愛い子だと思っていたのに、なんかこの子も変だ。
リオンとローダリアの会話和む。
フェルナンも冷たいというより生真面目でちょっとずれてるし…
歴代皇帝の逸話といい、これ思ってたよりコメディ(ギャグ?)要素強いな。
ここからはシリアスモードか?と思ってもすぐに落ちというか、吹き出してしまう出来事が待ってる。これツボかも。
期待してた金獅子(ドラード)まで予想外に笑いを取ってくる。
これはこれで好みのキャラだな。
リオンが可愛いが面白い。これ天然なのかな。
天然にしても分かってて言ってるにしても、10年後いや5年後ですでに困った人物になってそうだ。
フェルナン…上手いな。リオンに物語の聞かせるにはちょっとという部分は端折りつつ、教えたい事を教えるとは…まぁ、それで誤魔化されていることに引っ掛かりを覚えつつも、騙されるリオンが可愛いです。
物語中の男女の関係に対するつっこみは切なかったけど。
リオンに自らの幼い頃の話を聞かせるローダリア、多くのことを隠し冷徹だと勘違いされるような態度を取りながらリオンやローダリアを守ろうとするフェルナン。
二人の優しい嘘には胸が熱くなりました。
二人には何やら繋がりもあるようで…そこが非常に気になる。
と思ってたらすぐに真相が明かされましたね…なるほど。
これなら彼の言動は納得。
ローダリアの決意、フェルナンの抱えていた自責の念とこれからの決意、ドラードの願い。
コメディ要素が強すぎていい所でもなかなか感動には至らなかったのですが、ラストの三者の思いと行動にはちょっと感動しました。
これはぜひ続きも読みたい。

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