聖なる漆黒の獣 黄金の魔女が棲む森

2023年6月2日

キリスト教歴395年。アルメニアから戻り、シフは14歳になっていた。
近衛騎兵隊長レギウスは今年で21歳。噂では彼はどこかの美女と恋文をかわしているという。
そのことを考えていたシフは、ペルシア帝国の公用語を話す大きなお腹を抱える女と出会った。
女の最期の願いを叶えるため、シフは“時の涙”をアポルオンの虚空城を届けることにするのだが…

このシリーズも登場人物がだいぶ増えてきましたね。
世界観が広がって物語が壮大になっていくのは嬉しく、大歓迎なのですが、シフとレギウスの出番が減るのが残念です;
新キャラのファルハードに苦労人臭を感じたのですが、彼とシフの会話も面白そうな予感。
ヤズダギルドもそうですが、ナルシストキャラは嫌いじゃありません。
ヤズダギルド皇子のアルシャンへの態度で彼に対する好感度が上がる一方で、スタウロスとのやり取りに笑いました。
シフとレギウスのコンビに続いて彼らもコメディ担当っぽいですね。妙な信頼関係というか絆のようなものも感じて好きです。

シフ絡みで三角関係めいた展開もあって萌えました。
たまにはシフも精霊や神様以外にも好かれてもいいかなぁ、と。
元々厄介事を背負いやすい身なのに、自らトラブルに頭をつっこんでしまうシフが好きで仕方ありません。
時の涙の正体は、前巻で大きなヒントがあったんですね;気付くのが遅かったです。

あ行

Posted by tukitohondana

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