桜嵐恋絵巻 〜夢咲くころ〜

桜嵐恋絵巻 〜夢咲くころ〜 (ルルル文庫)
深山 くのえ
小学館 (2011-05-26)
売り上げランキング: 278,793

完結したシリーズの番外編9つが収録されている短編集。
詞子と雅遠のであったばかりの頃のエピソードから二人の周囲の皆の恋まで楽しめます。

とっくにくっついていて幸せな二人の話は結婚前と後どちらの話も読んでてほんわかする。
もう結婚しているつもりの葛葉には驚かされた。
時代と舞台設定的にはこういうもんなのか。
区切りがないのは人によって辛いかもな。
敦時が結局どんな人とくっついたのかは気になっていたので読めて嬉しい。
白菊との組み合わせは可愛いし和む。
白菊はこの子だけでも好み。
実家に兄のお嫁さん3人いたらそりゃ居づらいよね;
兄たちが妹思いかどうかは置いといて、可愛がってはいたみたいだから嫉妬もされるだろうし。
結婚する前に宮の直衣を…と寝ずに仕上げた成子の気持ちが切ない。
宮って結構教育者向きじゃないだろうか。
雅遠のこと思えばそうでもないかな。でも、人を見る目はあるし、褒めて伸ばすの上手そう。
最後まで恋愛まで持って行かなかったのが好感触。
あと、まさか詞子の娘の話まで読めると思っていませんでした。
ちょこっとですが、10年以上経っても皆が幸せそうでほっとできるお話でした。

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