桜嵐恋絵巻〜はるかな日々へ〜

桜嵐恋絵巻〜はるかな日々へ〜 (ルルル文庫)
深山 くのえ
小学館 (2011-02-25)
売り上げランキング: 216,932

雅遠の両親と妹が住む左大臣邸への招待がまいこみ、いよいよ雅遠の母親と姉妹に二人の結婚を認めさせるという最後の壁が立ちはだかる。
詞子が招待された宴の最中、屋敷に矢が放たれた。
謎の人物による新たな陰謀が二人の関係を引き裂いてしまうのか…

左大臣はびっくりするぐらい親しみ易い人物になってきたな。
五の宮の頑なさも暖和してくれるといいけど…
それにしても詞子に対する奏子の態度がかわいい。
詞子は優しくてしっかりした人だと思ってたけど、どうしても呪いに関してはネガティブで自虐的だよな。
そういう扱いをされてきたから仕方ないのだろうけど。
不安になっている詞子の周囲で揉め事を起こさないで欲しい。
矢を射た犯人には腹が立った。
自分の悪口よりも身近な人への悪口の方が嫌というか不快なことってあるよね。
艶子が手を出してしまったのはちょっと問題とはいえ、それだけ詞子を姉として意識しているんだなと思うとちょっと嬉しかった。
皆くっつけようとする展開は好きではない…でも、利雅と艶子はなんか可愛くてこのカップルもありかもと思ってしまった。
長生きのために滅多なことでは怒らないようにしているという雅遠の父に和んだ。
女性陣がぴりぴりしているからギャップがあって余計に。
詞子を気に入ってる理由も涙腺に来てしまった。
なんだこの人、可愛いところもあるんだな。
20年経って五の宮っぽくなった詞子はちょっと見たくないが、五の宮も微笑ましく思えてきた。
この巻、涙腺崩壊がやばい。
まさか五の宮がここまでしてくれるとは。
奏子の言葉が効いたんだろうなぁ。
何はともあれやっと雅遠の両親から認めてもらえてよかった。
少し綺礼にまとめすぎなような気も。
すっきりしたのでいいかな。
すがすがしい気持ちで最終巻を読み終えることができて嬉しい。
これからも色々あるだろうけど、あの二人なら大丈夫だよね。よかった。

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