桜嵐恋絵巻〜暁の声〜

桜嵐恋絵巻〜暁の声〜 (ルルル文庫)
深山 くのえ
小学館 (2010-07-24)
売り上げランキング: 197,127

詞子は、白河の屋敷から何者かにさらわれ囚われの身となってしまう。
目的は詞子を斎王として伊勢に下る式部卿宮の姫君の身代わりとすることだった。

雅遠がなんとか冷静でよかった。
表立って取り乱してないのが逆に読んでて辛くもあるけど。
あと、詞子を身代わりにしなくてはいけない斎王の事情も気になるなぁ。
くだらない理由じゃないといいなとこの時点では思ってました。
そう思ってたのに、理由あの人だもんなぁ。
いや、あの人自身は嫌いじゃないんだけど、こんなところで繋がっているとは。
なかなかいないぐらい短慮であわれな姫君だな式部卿宮の姫。
さすがにここまでくると本人だけの問題じゃないわ。
英凱がまさかこんな便利な存在になるとは。
でも、今まで関わった人が次の事件で助けてくれるという縁を感じられる物語でもあったから自然な流れではあるか。
あの姫が好きだったのは敦時ではなくて、自分だったんだろうなと思っちゃったな。
二人でいる時の姫の心境読んでて。
爽楽さんは気持ちのいい人だな。
爽信の還俗はちょっぴり意外だったけど、彼なら大丈夫か。
今回は幸せなラストですっきり!
問題の多くは片付いてないけど、おだやかな二人をまた見れて嬉しい。

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