桜嵐(おうらん)恋絵巻

桜嵐(おうらん)恋絵巻 (ルルル文庫)
深山 くのえ
小学館
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二条中納言家の詞子姫は、幼い頃からとある理由から呪われていると周囲から疎まれていた。
16歳のある日、無実の罪を着せられた詞子は侍女二人と共に白川の別邸へ移ることに。
そんな詞子の可憐さに心惹かれた公達が現れて…

序盤はいきなり過ぎてどうも感情移入しづらかった。
なぜ主人公が鬼姫と言われているのかもぼんやりしてて、別邸に移っているのも自分の意思だしで…気になるところはあるのだけど。ただ、呪いについてはあっさり明かされ、なるほどでした。
猫が二人の縁を結んだのか。なんか可愛いな。
詞子にとって雅遠は光をもたらす存在となるのか。どちらかというと男女逆の立場がカプ的には好みだけど、王道で悪くない。
雅遠の素直さは読んでていて心地いい。
この性格なら歌が苦手なのは納得だけど;
いや、正直な歌もあるだろうけど、裏の意味があるのが多いイメージだし。
突然の求婚とその理由に笑ってしまった。微笑ましい。
思っていたより雅遠いいかも。本当の理由というか、好きになってるの確実っぽいし。
呪いより現実的な問題が二人の間には山積み。
これをどう乗り越えて行くのか。
事の真相が分かると、冒頭の鬼騒動も意味があったんだなと思えるな。
前途多難で可愛い二人の行く末を応援したいので続きも借りよう。

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