Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話-
講談社
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ゲームFate/stay nightの前日譚「第四次聖杯戦争」の真相が、虚淵玄によって綴られる。
アニメだと分からなかった設定とか登場人物の内面とかも知りたかったので読んでみた。
うーん、やっぱり切嗣と綺礼好きだわ。
一見似てるけど対照的なところとか。
虚淵さんの文章が読み易いというか頭に入ってきやすいのはブラクラの小説で知ってたけど、こちらもいいなぁ。
利己的な目的があるにしてはリスクの大きすぎる切嗣の行動。
まったく違う思考なんだから仕方ないとはいえ時臣さんの彼に対する評価もうっかりだよなという気がしないでもない。
時臣さんの敗因ってうっかりというか…自分と違う価値観を持つ者に理解がなかったのもあると思う。
龍之介とキャスターはキャラ的にはすごく好きだったので小説読んでよかった。
流し見したせいもあるだろうけど、アニメだと龍之介の世界と神に関する考えの一部しか見れなかったからな。
背景も分かるのはありがたい。
衛宮切嗣の中の理想と生き方の根元が人間らしい彼の思いにあるアンバランスさ。
そこが彼の魅力だと思う。強いのに非常に危うい感じが。
ダークスーツのセイバーはロマンだよね。
あの時のアニメのセイバーには思わずときめいた。
サーヴァントを目の前にした時の反応ではウェイバーのものが一番正しかったのでは。
本来はマスターより格上の存在なのだし。
結果的に一番良好な関係を築いたのも彼らの陣営だったからな。
イスカンダルとウェイバーはやっぱり微笑ましいなぁ。和む。
コントかよ！と突っ込みたくなる会話が好き。
あと王やリーダーなら付いて行きたいのはイスカンダルだよな。
ギルガメッシュやセイバーも好きなんだが…
切嗣すら突っ込み役にしてしまう点でも征服王は凄い（笑）
あとがきで作者たちが楽しそうなのがまた和む。
続きを読むのが楽しみになった。
アニメ見た限りでは、言うほどバッドエンドとも思えないが；