芯の樹を求めて―根の国の物語〈2〉

芯の樹を求めて―根の国の物語〈2〉 (角川ビーンズ文庫)
篠田 真由美
角川書店
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平凡な女子高生だった叶秋鹿は、ある日突然世界の源『根の国』を滅びから救うよう告げられた。
鷹彦との恋、後輩だった榊原との出会いをへて旅は続く。
『根の国』の荒廃が進む中、秋鹿は王としての覚醒を果たし世界を救えるのか。

1巻の内容を忘れかけているので、そろそろ読もう。
世界観というか根の国の今までの出来事が語られているのはありがたい。
海の民にふりかかったような出来事は大昔なら結構あったんだろうな…
海人部の祖がもう少し平和的に根の国に住み着いていればとも思うけど、彼らにとってあの行為は自然なことで考え方を変えていくというのは難しく時間がかかることなので仕方なかったのではという気もする。
もちろん海の民視点で見ると、そう割り切れないだろうけど。
アジマキタカヒコネは何かわけありっぽくて気になる。
皮肉屋なところとか好きなんだけど秋鹿の父親と同じ遺伝子の持ち主だから、恋愛的な展開は望めないよね。
(日本神話とかの神話から考えるとないわけじゃないんだろうけど)
ちょこっとそういうのもあって萌えたけど。
タカヒコもまりあも友好的に思ってたから、疑いたくないけどどちらも操られたり嘘をついたりしない保証はないのが辛い所。
天若彦、鷹彦、サグメ、三人とも好きだからちょっと複雑。
なぜかもうちょっと割り切ってたのかと思っちゃってたんだよなサグメ。
こんなに天若彦のこと好きだったのかと思うとね…
トコヨノオモイカネのずる賢さが嫌な感じだな。
物語的には好きだけど。
天若彦が咲耶姫と契りオオヒルメと敵対するということを聞き衝撃を受けた直後でなければ、サグメがトコヨノオモイカネの言葉に耳を傾けることも、クローンのことを知ってあれほど傷つくこともなかっただろうし。
秋鹿が彼女に恋してる後輩の体に入ってこの巻は終了。
私がこの話に最終的に萌えなかったのは彼がメインになったせいだとは思うけど、世界観と秋鹿は好きで結末も思い出せず気になるので3巻も再読したい。

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