歪みの国のアリス
携帯用ゲームだった時から気になっていたのですが持っていた携帯が対応機種ではなかったので未プレイでした。
スマホ版もあると先日気づいたのでわくわくしながらプレイ。
物語は主人公の亜莉子が夕暮れの学校で目を覚ましたところから始まります。
目の前にはフードを被った怪しい男がいて、チェシャ猫と名乗り彼は言います。
シロウサギを追いかけようと。
不思議な世界の中、会話が成立しない奇妙なヒトたちと出会いチェシャ猫に導かれた先に待つ真実とは？
公式サイトは↓
最初はとにかくチェシャ猫とシロウサギが不気味で音楽も相まって怖かったです。
真相を知った今では切なく聞こえるメロディもとにかく慣れるまでは恐怖を煽る材料にしかなりません。
なんとも不安な気持ちにさせる画像・シナリオ・BGMが織りなす絶妙な世界観だと思います。
プレイ時間的には気軽に遊ぶのにちょうど良い長さですし、価格も手頃でダークファンタジーやサイコホラーが好きな方におすすめ。
[ここからネタバレ含みます]
アンパンの話は不気味な何所がありながらも笑ってしまいました。
廃棄くんが人気者だというのは納得です。
彼はいいキャラしてました。
すぐに物語から退場したのが残念ですが、退場の仕方が本人の望むものだったのでよかったかなと思ってます。
ネムリネズミがとにかく可愛くて廃棄くんと並んで可愛いキャラでした。
帽子屋とのコンビがバランスよくていい感じ。
女王様やハリネズミも怖かったのですが、可愛いキャラでしたね。
女王様が出てくる頃にになるとなぜ彼らが亜莉子が好きなのか、亜莉子が味方だと思っているチェシャ猫をなぜ悪くいうのかなどが見えてくるので皆愛しく思えてくる。
ストーリー的には萌えるというか段々愛しくなっていくのはチェシャ猫。
キャラ中で最も印象が変わったキャラクターでした。
生首になっても愛おしくて萌える。
彼のエンディングもどれもいいです。
康平叔父さんはいい人過ぎて…萌とか抜きに一番好感が持てる人物となりました。
過去のエピソードもいい。
まあ、彼が亜莉子をアリスと呼んだせいで途中不信感が再発したりするんですけども・・・
純粋に好みでいうならビルが好きです。
上手く言い表せないんですがあの役割と不気味なところがなんか好みです。
初登場時は意味が分からなくてまさか後で重要な役割を果たすとは思いもしませんでした。
怪しくなくもなかったのですが雪乃の正体には一番驚いてしまいました。
真相を知るとシロウサギは切ない・・・
過去も含めて王道だと思うのですが、だからこそ分り易く胸が苦しくなってしまい過去の話は泣いてしまいました。
誰も悪いわけじゃない、だたほんの少し歪んでしまったというかすれ違ってしまっているのが辛いなぁと。
亜莉子があの世界やシロウサギのような存在を作ったのも彼女なりの強さというか生きる術だったわけで、否定することはできないです。
誰にでも多かれ少なかれ歪みの国のような存在があるんじゃないのかなとも思ったりします。
今回の事件というか物語の元凶とまではいきませんが（本当の発端はあの火事だと思うので）歪みの国が復活する切っ掛けを作った人物・武村さん。
こういうキャラは正直結構好きだったりします。
二次元的にはありです。
現実的に見ても亜莉子を好きになった経緯や感情の移り変わりによってはありかなと思わなくも・・・
ただ、彼がなぜ刺されたかを予想すると亜莉子を引き取っては欲しくないんですよね。
康平叔父さんがいい人過ぎるので余計に。