シグルイ


寛永6年9月24日、駿府城内で御前試合が行われることとなった。
慣例として木刀を使用することになっているが、駿河大納言・徳川忠長の一意によって真剣を用いられることになった。
周囲の諌めにも関わらず、無残な殺し合いが幕を開ける。
御前試合当日、隻腕の剣士・藤木源之助の前に現れた相手は、盲目・跛足の剣士、伊良子清玄だった。
両剣士には浅からぬ因縁があった。
それは……
アニメ版は、残酷な描写があるため、R-15指定相当。
第一話から腹を切り腸をつかみ出すシーンがあるので、そういうのが駄目な方は見ないように;
血と内臓のオンパレードです。
残酷さを表す手法は直接見せる以外にもありますが、無惨さはこれでもかというぐらい現れているかと。
映像面もそうですが展開も、登場人物それぞれの感情や狂気が時に激しく主に静かに描かれています。
無惨で官能的、綺麗で残酷な空気が漂っている辺りが好みでした。
音楽も独特な世界観や空気を作りだしています。
全体的にとにかくクオリティが高い。ただ、見て楽しめる人は限られている作品。
登場人物では、岩本虎眼と娘の三重が好きでした。
虎眼は、「濃尾無双」と謳われる剣の達人でありながらも正気を失った曖昧な状態と化した老人として描かれているのですが、あの存在感と正気のときと曖昧なときの差がなんかこう惹かれます。
アニメ最終話は展開を事前に知っていたのに泣いてしまいました…

inserted by FC2 system