トゥルーブラッド13 安らぎの場所

トゥルーブラッド13 安らぎの場所 (ソフトバンク文庫)
シャーレイン・ハリス Charlaine Harris
ソフトバンククリエイティブ
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何者かの手によって刑務所から釈放されたアーリーンが、マーロッテのゴミ箱から発見される。
彼女の死体にはスーキーのスカーフが巻かれ、動機もあるスーキーが容疑者として警察へ連れて行かれてしまう。
仲間たちの支援によって翌日釈放され、真犯人を探し始めるが…
スーキーの選ぶ結末とは? シリーズ完結。

いつの間にか最終巻。
最後まで無事読めて嬉しいです。
アニタ・ブレイクも早く続きが出ないかなぁ…
読み始めは、これはどうスーキーたちに繋がるんだろうかと考えていたけど、なるほどアメリアの父親か;
クレヴィール・ドールはもう使えないしどうなるんだろうこれ?
悪魔の事も気になる。
スーキーが何人かの人間に散々迷惑をかけたという台詞には腹が立った。
皆がスーキーに面倒をかけてるんだって…どちらかといえば。
タラはいい友だちだなぁ…スーキーが今みたいな状況だと余計に彼女の言葉が嬉しい。
サムを生き返らした事の重さがのしかかってくるな。
本来できるはずのない事をやると、代償云々だけでなく歪みが生じるのは当然なんだろうけど。
今回もろくでもないことが連続で起きるな;
エリックとのことは残念だったけど、まず何とかしないといけないのは殺人事件の方か。
裁判所に集まった皆の存在を知って、よくよく考えるとスーキーは大変な経験をして多くのものを失ったかもしれないけれど、同時に多くの出会いと絆を手に入れてきたんだなと思った。
悪い思い出もいい思い出もある。
今が辛いからといって過去の全てをよくないものだと考えるのは誤りだよね。
エリックがここまでスーキーに執着を続けるのは予想外だった。
彼の事は好きだけど、恋人の優先順位がそこまで高くないことも分かっていたので。
考え方と感情は別物なのかもしれないな。
エリックの性格がいいとは思っていなかったので、彼がサムにしたことは意外ではなかった。
保釈金を払ってくれた経緯はなるほどという感じだったけど。
そして今度はまたまた再登場はないと思っていた男が登場。
この作品に裏切りはたくさんあったけど、やっぱり少しでも友好的に見たことがあった人物がスーキーに酷いことをするのは堪えるな。
なんとなくまだ続いてもおかしくないようなラストだった。
まだまだ彼女の周囲にトラブルは起きるだろうし。
でも、彼女が彼女の生きていく場所を再確認し、前に向かって進んでいけるような終わり方でほっとした。
今度の相手は一番安全そうでもあるしね。
そこで落ち着いちゃうのかーという残念感もなくはないけど、彼とスーキーには幸せになってほしい。
パムやジェイソンにもそれぞれおめでとうと言いたい。
彼らの未来が明るいものでありますように。

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