トゥルーブラッド12 愛情の行方

トゥルーブラッド12 愛情の行方 (ソフトバンク文庫)
シャーレイン・ハリス Charlaine Harris
ソフトバンククリエイティブ
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ルイジアナの王フェリペをもてなすパーティーがエリックの自宅で行われることになった。
スーキーも出席を求められるが、その最中に敷地内で女性の死体が発見される。
被害者は直前にエリックが血を飲んだ相手。
エリックとオクラホマの女王の結婚話やクロード不在によってフェイたちが不安定な行動を取るなどスーキーの平穏は乱されっぱなし。
さらに「クルヴィール・ドール」を狙ったと思われる盗難事件も発生て……

もう出てくることはないと思っていたあの人(人じゃないけど)が再登場して驚いた;
好きなんだけど、相変わらず何か隠していそうで胡散臭いなとも思ってしまう。
エリックを陥れようとする気配が今回も濃いなぁ……
味方の一人であるムスタファの行動があやしくて気になる。
どちらかというと悪い印象を持っていなかったので複雑。
最初好印象を持っていたアルシードは、相変わらずスーキーの言うことより自分の思い込みが優先で苛立たされることが多い。
好ましいと思ったら、欠点すら魅力的に見えてくるもんだけど、このシリーズは欠点は欠点なんだよな;
まぁ、そこはリアルだと思えなくもないけど。
もう少しスーキーを尊重してくれてもいい気がする。
その点では、今や恋愛対象ではなくなった仕事上でのパートナーのサムへの好感度は安定してるな。
たくさん死者が出るシリーズなのでタラの出産は余計に嬉しい。
ただ、その喜びがかすれるぐらい気になることが多すぎる。
スーキーの周囲の裏切り率の高さが異常……今度は彼か;
いや、ダーモットほどは信用してなかったけど、ショックだ。
散々な毎日で遺言状まで用意したスーキーだったから、あのサプライズは本当に嬉しかった。
ついに彼らが本当にこちらから去ってしまうのか……問題が一部片付くっていうのに、寂しくてたまらない。
スーキーには素敵な友人たちがたくさんいるってことを思い出していなかったら泣いてたかも。
もうクレヴィール・ドール何かに使っちゃってよ。問題が一つ減るから!って思ってたけど、今回のために取っておいてよかった。
まあ、別の問題はできたけどね……
エリックは恋人が自分以外の愛する人のためにアレを使うのを見てしまったわけで……
どちらかといえばスーキーがあの人物に向ける愛情は親愛や友愛だと思っていたけど、これはどうなることやらだな;
読み終えてやっとカバーの二人が誰なのか分かった。
最近のカバーイラストは綺麗だけど、今回の若く見えすぎる気がします;

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