風花の舞う街で―ザ・サード0

あるミッションを遂行するため、暗殺者パイフウは辺境の街スノウ・フレイクスを訪れた。
しかし、砂漠で一人の少年を拾ったことで陰謀に巻き込まれて…
パイフウ、MJなどの“ザ・サード”の重要人物たちが活躍する番外編。

火乃香が出てこないと思うと躊躇してしまっていたのですが、読み始めるとやっぱりザ・サードシリーズは面白かった!
あの世界観がやっぱり大好き。
生態系、人々の考えがたまらなく好き。
パイフウがかっこいいです。火乃香とはまた違うかっこよさがあるよね。
彼女は火乃香に会って変わったという印象が強かったけど、以前から可愛いところや優しさはあったんだなと思うと少し嬉しかった。
冷たいわけじゃなくて一般人というか常人と感覚が違うだけなのかなと。
命のやり取りに関してだけじゃなく、日常的なことに関しても。
MJは火乃香と出会った時とだいぶ雰囲気違って見えるな。
一緒に登場するのがアレクセイやパイフウだからか…
ちょっとずれてるMJとパイフウの会話は緊張感のあるシーンでも時々和ませてくれていいなぁ。
シュミットとエスメラルダの関係が嫌いじゃないので、シュミットの裏に何かありそうなのが不安でした。
Ψ(サイ)を見てると一般的なザ・サードが種族的な役割を優先する存在でよかったと再確認する。
彼らには謎が多いけれど、サイのようなザ・サードがいたというのは衝撃だった。
サイは悲しい存在だったのかと思ったけど、好き勝手やりすぎたかな。
パイフウに対するエリオットの想い。
彼女の本質を見つめるエリオットの言動にはあたたかい気持ちになった。
MJとエリオットのやり取りもいい。
MJは彼が動いてくれるなら大丈夫って雰囲気があるよね。
最後のパイフウとMJの会話を読んでいると、ああザ・サードだなぁってあらためて感じた。
MJと火乃香ってどこか似てるんだよな。考え方とか。
生まれも育ちも似てたのか。
彼らの哲学というか考えは本当に励まされる。すごく好き。
明日からも頑張って生きていこうって気持ちになる。

inserted by FC2 system