デュラララ!!×10

成田 良悟
アスキーメディアワークス
発売日:2011-08-10

東京・池袋からダラーズに関わる者たちが徐々に消えていく。
それは、互いを想いながらも己の道を突き進む親友同士の加速した混乱のせいなのか。
もしくは、街の中に渦巻く、粟楠会、闇ブローカー、情報屋ら大人たちの謀略のせいなのか。
それとも…
様々な思いが裏が渦巻く事件が連発する中、首なしライダーが取る道とは?
表の人間と裏の人間が入り混じってずっと危うい状態が続いてるなぁ。
帝人は以前はあの純粋さを恐いと思うことはなかったけど、実際にいたらダラーズに対する執着は恐いものだったかもな。
今の帝人も好きだけど、誰か(主に正臣)が彼を止めないともう堕ちるところまで堕ちちゃうよな。
裏の人間とぶつかる前に立ち止まって欲しい。
ドタチンの事故はショックでした。
彼が心配なのと同時に池袋のパワーバランスが崩れた事が不安で…
もう平和に見えるのはチャットルームだけかも。
あの場所は誰が不穏な発言をしていても全体の雰囲気はゆるくて読んでいて和む。
赤林さんが意外と真面目に長話してて面白い。
以前の火種が入る前の空気が懐かしいと思いつつも、四木さんと赤林さんが好きだから彼らの出番があるとわくわくしてくる。
物騒な会話や出来事も物語としては大好きだしね。
創始者の存在を知る人物が増え始めていて帝人の身が心配になってくる。
誰かに止めて欲しいけど、出来れば平和に…という甘い気持ちも捨てられない。
今度はあの人もか…心配の対象増えすぎてちょっと落ち着かない。
そして、いつの間にか波江さんを応援したくなるぐらいには彼女のこと好きになってたんだなぁ。
後々出てきた大人たちに比べれば波江さん可愛い所一杯あるもんな。
ドタチンのいい人っぷりが思っていた以上だったかも。
彼の事は大好きだったから、彼に救われた人や彼を慕う人物がたくさんいると知って嬉しかった。
ドタチン絶対目を覚まさなきゃいけないよ!って思った。
ついに赤林さんと帝人たちが接近。
この巻でここまでは予想してなかったな。
…セルティと赤林さんが帝人と青葉たちと直接会って話すことで事態がどう変化するのか…考えただけでテンション上がってきた。
あの『ニャン』に関してはふざけたインパクトで成りすましの違和感を気づきにくくするためかなぁ。
でも、方向性は違うとはいえ臨也は十分痛いけどね。
うわぁ…葛原金之助さんのセルティに対するセリフ読んで、ますますこの人好きになった。
赤林さんと帝人のやり取りたまらん…もっと緊張感があるギリギリのも読みたいけど、そうなる前に帝人には引き返して欲しいという思いもあって複雑だ;
セルティが気の毒になってきたかも。
元から彼女は首の件では被害者ともいえる存在だったけど。
友達思いで優しいから新羅以外を切り捨てて考えるっていうのも厳しいだろうしなぁ。
このままだと色々振り回される予感。(すでにそうか…)
彼女主人公だし仕方ないって思いもあるけど。
救いは彼女の能力が凄いってことぐらいかな…とはいっても新羅の身に起きた事を考えると万能じゃないわけで、不安は拭えないな。
帝人の思考がこれまた思っていた以上にとんでもない方向で固まっちゃっててる。
思い込みというか、まっすぐな上に自己完結する人間って恐い。
そんな帝人は好きだけども。
澱切たちもこれまた…(以下略)
もう何が出てきてもびっくりしないというか、そうだったのか…という事が多すぎるわ。
静雄の出番は少なかったけど、今回も冷静さで株を上げてった気が…
金之助さん大活躍と二人が遭遇したのは嬉しい。
この二人がいると池袋はまだ大丈夫って思ってしまう。
それはそれで危険なことなのだけど。
セルティのライトについては確かに…金之助さんは今回いつものでたらめさとは違う方向で好感度上昇した。
シリアスなシーンだったのに杏里と狩沢さんの会話で今回はじめて吹き出した。
もう少しで区切りがつく予定とのことで、次巻も楽しみに待ちたいと思います。
ろっちーも出てきたしね。

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