ハートの国のアリス ~Memories of the Clock~

2022年7月24日

突然連れ込まれた「ハートの国」。
アリスは時計塔でユリウスと生活するうちにハートの国での時計の意味に気づき始める。
そして、壊れた時計の修理に勤しむユリウスに特別な気持ちを抱き始めるアリスだったが、ハートの世界は夢だと思い続けていた。
夢と現実のはざまでの、アリスの選択は?
最初の会話からユリウスが可愛くて萌えました。
すでに、ちょっぴり仲良くなっているようで少し残念。
最初の方の彼の毒舌は結構容赦ないように聞こえるからなぁ。
それに少しずつ優しさが見えてくるのが好き。
仲良くなってからの厳しめの言葉もいいけどね。
彼の場合、ただ正直に言っているっていうのが伝わってくるし、理不尽じゃないから。
あの毒舌に親しみを覚えてくる。
帽子屋ファミリー全体もエリオットも好きなので、エリオットとユリウスの因縁も込みで書かれているのが嬉しい。
エリオットやユリウスは私としては友情もとても美味なキャラクターだしね。
アリスと共感して楽しんでしまったエリオットの耳を引っ張るシーンもあって満足。
本当になぜか引っ張りたくなるんだよね…
耳そのものが可愛いというのもあるけど、彼の性格がこれまたそうしたくなるという…そんな所も好き。
私自身は知っていても時計についてアリスが知る所になると、毎度緊張して何ともいえない気持ちになる。
一緒に寝るイベントも入っていて嬉しい。
この二人は素直じゃなくて捻くれたところもあるけど、初々しくて可愛いんだよね。
このカップルはそこも和んでいい。
遊園地ではユリウスの焼きもちが可愛くて萌えた。
エリオットの狂気的なほどのまっすぐさは惹かれる。
恐いほどの純粋さって、現実ではそうないものだからかな。
アリスとユリウスはちょっと素直になってくると糖度高いなぁ。
ネガティブであるがゆえに嫉妬深いユリウスが愛しいです。
エースの発言に吹いた。
この話読んだだけだと、彼はそんなに危険な人には見えないな。(普通の人にも見えないけれど)
“混ざりたいぐらい”という発言は、あの時計塔の乱入エンドを思い出してにやにやしてしまった。
ゲームプレイしてみたエンディングでは今のところ一番好きです。
エリオットがユリウスに向ける敵意、ブラッドとの約束、どちらも重いけどそこがいい。
上手く言えないけれど、ユリウスとエース、ブラッドとエリオットの関係は憧れるぐらい好き。
今まで読んだハトアリの小説では、一番切なかった気がする。
二人ともネガティブなせいかな…いや、それだけじゃないか。
不器用だけど本音で接しているユリウスの言動は心地良い。
ナイトメアの残酷な優しさと残されたユリウスを想像すると胸を締め付けられた。
その名残もあってか、ラストは泣いてしまった。
いつか別れの時がくるまで二人には幸せに暮らしてほしい。

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